肝細胞研究会 生体内での観察が可能に
優秀演題賞を受賞
肝細胞研究会が8月24、25日に鹿児島市のライカ南国ホールで開催され、本学医学部の谷田部一輝さん(4)が優秀演題賞を受賞した。
谷田部さんは肝細胞内のカルシウムイオン濃度が、いつ・どこで・どのように変化するかを、マウスの生体内でイメージング解析した研究成果を発表。従来法では困難だった生きたマウス体内での解析を成功させた今日の研究により、他の臓器や自律神経が、肝細胞に意外な作用を与える可能性を強く示唆する新しい知見を見出した。
この研究は昨年5月ごろから同学部の三木敏生教授(生理学)および金丸和典准教授(同)の綿密な指導の下で進めてきた。
受賞した谷田部さんは「今回発見した知見を基に今後は代謝や解毒などの重要な肝機能に、カルシウムイオンを経由する細胞内情報伝達機構がどのような影響を与えるかについて、掘りさげる形で研究を進める。それにより基礎医学や医療の発展に少しでも貢献できるとうれしい」と展望を語った。
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