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生物資源科  養殖ヒラメの性判別確立

全メス生産にも有効

生物資源科学部の沢山英太郎准教授(水産増殖学)はこのほど、海産養殖魚の種苗生産・販売を行う、まる阿水産などとの共同研究で、養殖ヒラメの遺伝的性判別技術を開発し、性転換した偽オスが存在することを証明した。

ヒラメはオスよりメスの成長が早いことから、養殖においては全メス生産の開発が望まれている。現在は性染色体操作を含む人為的な操作によって性転換する技術が開発されているが、消費者の安心につながらないことから、代替技術の開発が求められていた。

また、ヒラメのメスは水温が約25度になるとオスに性転換する(偽オス)ことは知られていたが、実際の養殖現場では性転換した偽オスの存在は証明されていなかった。

そこで沢山准教授らは、メスと同じ性決定遺伝子を持つ偽オスの存在を証明しメスと交配させることで、人為的な操作を用いずに全メス生産が可能と考え、遺伝的性判別技術を開発することにした。
沢山准教授らは養殖ヒラメのオスとメスから一塩基多型(SNP、塩基配列中にある多様性を示す一塩基の変異)を探索し、得られたSNPから性染色体を特定。SNPを用いた遺伝的性判別技術の開発に成功し、養殖集団に偽オスが存在することも証明された。

この結果から、沢山准教授は「学生たちと共同で、今回の結果を得られたことはうれしい。今後は全メス生産を確立していきたい」と今後の展望を語った。

今回の研究結果については、国際的な学会誌の「Marine Biotechnology」で、ことしの8月5日からオンラインで先行公開されている。

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