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文理  大沢准教授が共同で実証実験  

  • 文理学部

AIでメンター支援

文理学部の次世代社会研究センター(センター長=大沢正彦准教授〈人工知能〉)はこのほど、NECソリューションイノベータと共同で、メンタリング(一対一の人材育成法)におけるメンター(指導者)を支援するAI(人工知能)システムを用いた実証実験を開始した。

大沢准教授の「認知科学や心理学など、人間の知能を研究し続けてきて分かったことを応用し、社会に還元できるシステムをつくりたい」との思いと、同社の「人とAIが共生する社会の実現に向けた取り組み」が一致したことから、2021年6月に共同研究を開始。

近年注目されている「探究学習」においてメンタリングが重要であると考え、自ら考え発言することができる人材の育成につながる「内省を促す」システムの開発に着手した。

まずメンティー(相談者)が「今年実現したいこと」を入力し、三つの項目に11段階で自己評価をつける。入力後、AIメンターからチャットに送られてくる質問に回答。質問を繰り返すことで、相談者に内省を促す。

昨年4月から人対人のメンタリングによるデータを集め、システム開発に着手。ことし5月に同学部学生を対象に実証実験を開始した。実験を通じてAIメンターの返答速度や適正な体験時間の設定が課題に挙がった。

また、システムの体験前に「内省の重要性」を被験者に伝え、抵抗なくシステムに触れられるきっかけづくりも重要であるとしている。

大沢准教授は昨今話題になっている生成AI「チャットGPT」の登場を前向きに捉え、「より人に近い高度なシステムを完成させるために、チャットGPTを開発に取り入れたい」と意欲を示した。