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文理  片渕さんが貴重書閲覧  

平安時代の解釈に役立てる

『この世界の片隅に』などで知られるアニメーション映画監督であり、現在、本学芸術学部の特任教授を務める片渕須直さんが6月7日、本学図書館文理学部分館地下1階の貴重書庫に所蔵されている『枕草子』関連の貴重書を閲覧した。

片渕さんが現在制作中の新作映画『つるばみ色のなぎ子たち』が『枕草子』を題材としていることから企画、実施された。印刷方法や紙質、解釈の違いに着目し、合計15点の貴重書を約3時間にわたり閲覧。

国文学科の久保木秀夫教授と図書館事務課の小杉尚也課長が対応、説明した。
戦前に「重要美術品」に指定された『枕草子』は、故・岸上慎二本学名誉教授から寄贈されたもので、同図書館において最も価値があるとされている。上・中・下巻の3冊で構成される、約400年前に書写された貴重書だ。

片渕さんは閲覧後「千年以上前に書かれたものが多くの時代の人に研究、解釈されて現代にまでつながっている。映画を制作する上でわれわれも、同じ道の上にいるのだという覚悟を再確認した」と語った。

また、印象に残った古典籍として1674年に刊行された『枕草子春曙抄』の後印本を挙げ、注釈が書かれた付箋が何重にも貼られた様子に驚きを見せた。「われわれも平安時代の人が何を語ろうとしていたのか解釈を繰り返し、当時の人々の姿を感じたい」と制作への熱意を新たにしていた。

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