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生産工  池下助教らが世界初

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CPP発する液体材料開発  

生産工学部の池下雅広助教と津野孝教授(有機金属化学)、近畿大学らの研究グループは、室温で円偏光りん光(CPP)を発する無溶媒液体材料の開発に世界で初めて成功した。

CPPとは、分子が右回転または左回転の偏りを持つりん光を発する現象。池下助教らは白金錯体を用いてCPPを発する液体材料の開発に着手した。

しかし、金属原子を含む物質である白金錯体は融点が高く、高温・高真空下での処理や液体で使用する場合には溶媒で溶解する必要があった。

今回の研究で、りん光を発する白金錯体に融点を下げる低融点化ユニットのポリエチレングリコール鎖を四つ導入した化合物を設計・合成することで、融点を300℃以上から44℃にまで下げることに成功。

融解させた白金錯体を25℃程度の室温に戻してもすぐに固化せず30分ほど過冷却液体状態を保ち、黄色のCPPを発した。また、今回開発した液体材料は、溶媒に溶かす方法よりも約7倍も強いCPPを示した。

今回開発した液体材料はさまざまな形状の材料の表面に塗布可能で、セキュリティインクなどの次世代塗料材料の開発につながることが期待されている。

池下助教は「今後は、融点のさらなる低下やエネルギー変換効率の向上を目指して研究を進めていきたい」と話した。

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