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理工  渡辺さんの研究  論文奨励賞受賞

土木学会が主催する令和3年度土木学会賞でこのほど、渡辺万紀子さん(2022年理工・まちづくり工学専攻博士後期課程修了)の論文「街路空間における中間領域の類型化とその構成要因に関する研究」が論文奨励賞を受賞した。

同賞は、土木工学の進歩・発展に寄与する論文を発表し、独創性と将来性に富んだ40歳未満の研究者に贈られる。

今回の受賞論文は街中に設定した「中間領域」に関する「先駆的・挑戦的研究」と評価された。
渡辺さんは、道路や歩道などの「外部空間」と店舗の「内部空間」があいまいとなったにぎわいの空間に着目し「中間領域」と定義、研究を行った。

論文では街路から見て沿道の建築物を撮影し「中間領域」を形成する構成要因を定義。写真をもとに分類実験を行い、統計手法を用いて中間領域構成要因によって空間を八つの類型に分類した。

20年に制定された歩行者利便増進道路制度で、道路管理者は道路や歩道などに「歩行者の利便増進を図る空間」が設定可能となった。同空間内でベンチやテラス席などの設置を希望する事業者の参入が進みやすくなり「中間領域」の重要度が高まっていた。

渡辺さんは「まちのにぎわいや魅力の形成に寄与していくために今後も研究を続けていきたい」と受賞の喜びを語った。

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