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白鳥庭園俳句大賞  雲が浮かぶ春の青空を詠む  芸術・渡辺さんが最高位

愛知県名古屋市熱田区にある日本庭園「白鳥庭園」が主催する「第4回白鳥庭園俳句大賞」の一般の部で、渡辺あみさん(芸術・文芸2)が詠んだ「それ以外ない雲に風船の白」が最優秀賞を受賞した。
同大賞は、15歳以上の人を対象とする一般の部と小中学生の部があり、合わせて約1300件の応募があった。
それぞれの部に同園内で撮影された写真3枚の中から1枚を選び俳句を作る「写真詠」と、同園をテーマに季語を入れて俳句を作る「当季雑詠」があり、好きな題を選んで応募することができる。渡辺さんは当季雑詠で俳句を詠んだ。最優秀賞1句、優秀賞2句、佳作3句が選ばれ、渡辺さんは最高位の賞を受賞した。
作品には春の季語である「風船」を入れ、青く澄み切った空と一朶(いちだ)の浮かぶ雲に白色の風船が今にも重なりそうになる様子を表現した。白鳥庭園には行ったことがないという渡辺さん。応募を決めた時にインターネットで見つけた園内の木々と壮大な青空の写真を見て「情景がパッと思いついた」という。
風船を白色にすることで雲との調和や希望をイメージした。大空に浮かぶ雲ののびのびとした様子と「それ以外ない」という言葉にインパクトを出すために「五・七・五」の定型ではなくあえて自由律俳句にした。
渡辺さんは「想像力を膨らませて一人一人違った景色を思い浮かべてくれたらうれしい。受賞したことでお世話になった方々へ恩返しすることができてよかった」と受賞を喜んだ。

賞状を手にしてほほ笑む渡辺さん

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