芸術 医療従事者にエール 練馬のフェンスに応援アート
芸術学部デザイン学科3年生福田千尋さんの絵画作品が昨年11月から、東京都練馬区の練馬光が丘病院移転予定地を囲む工事フェンス高さ約3㍍に展示されている。
練馬区による「医療従事者に向けた応援アート事業」の一環。新型コロナウイルス感染の危険にさらされながら最前線で奮闘する医療従事者に感謝とエールを送る目的で、近隣小学校の児童による作品と共に人々の目を楽しませている。
作品はコンピューターで描いたデザインを縦1㍍30㌢、横8㍍の塩化ビニールシートに印刷した。子どもたちが次々に花を携えては現れ、医師や看護師に手渡す様子が、鳥やネコ、クジラといった動物とともに「夢の世界」として描かれている。
花は医療従事者への感謝を示す世界的なプロジェクト「#LIGHT IT BLUE」をイメージして水色にした。また、幼児や外国人にもメッセージが伝わるよう、あえて文字は書かず、イラストのみで医療従事者への感謝を表現した。道路に面したフェンスに掲出されることを意識し、左右どちらから歩いてきても楽しめるような工夫もある。右から見ると男の子が、左から見ると女の子が、それぞれ中央の医療従事者たちに花を届ける様子をたどれる。
福田さんは「医療従事者への感謝の気持ちを忘れない一方で、コロナ禍の現実は一時忘れて、明るい気持ちになってほしいという思いを込めた」と話している。
展示は来年の4月まで。
道行く人々を癒やす「夢の世界」
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