生産工 久保田教授に技術賞 粉末冶金でマグネシウム
「粉末冶金(やきん)」によるマグネシウム製造法を開発した生産工学部の久保田正広教授(機械材料学)にこのほど「日本マグネシウム協会賞技術賞」が贈られた。
通常、金属製品は金属を溶かして再び固めて加工する「溶解鋳造」で作るが、「粉末冶金法」は異なる種類の粉末金属を機械で混ぜ合わせ高圧をかけて固める。
鉄より軽いマグネシウムは製品の軽量化に役立つが、耐久性が低く変形が難しい上に耐熱性にも優れないなどの問題点がある。溶解鋳造は溶けた金属を混ぜ性質を補完するが、金属ごとの融点が違うため混ぜる金属は限られる。
久保田教授の「粉末冶金法による高機能化されたマグネシウムの創製」の技術を使えばどんな金属でも混ぜることができ、高機能な金属を作れる。この方法は2016年に特許登録された。
技術賞を受賞した久保田教授
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