経済 1年生支援プログラム開く 「日大生の実感」湧く
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、入学式などに臨めなかった経済学部の1年生が初めてキャンパスに足を踏み入れた。10月31日と11月1、3日に同学部で「1年生支援プログラム~来たれ1年生~」が開催された。1年生1589人のうち、1025人が参加。半年以上同級生と顔を合わせずに授業を受けてきたが、ようやく念願のキャンパスライフを垣間見た新入生は、「日大生」としての体験に目を輝かせた。
参加者はクラスごとに分散し、各教室で教職員と上級生3~5人から2年次からのゼミナールや履修について説明を受けた後、キャンパスツアーと題して経済学部の各号館の教室や図書館を巡った。各号館の教室に50のサークルや競技部がブースを設け、紹介や勧誘が行われた。
学部内での友達づくりをすることで、横のつながりを持つことができるようになり、キャンパスに足を運ぶことで「日本大学経済学部の学生」であることを実感してもらうことが狙い。
前期に実施したアンケートで、「授業について気軽に相談できる友達がいない」「大学生になったという実感が湧かない」などの声が寄せられた。その結果を見た同学部の吉田誠事務局次長らがこの企画を発案し、小梛治宣学部長や教職員と何度も話し合って、開催にこぎつけた。今後、入試や学期末テストの合間をぬって第2回の開催も検討している。
参加した橋本慧哉さん(産業経営)は「初めてクラスメート全員と顔合わせができてうれしい。分からないことだらけだったけれど、実際にキャンパスに来て、ようやく大学生になったんだなと実感が湧いた」と、半年遅れとなった初体験に喜びを表した。
吉田事務局次長は「このプログラムをきっかけに少しでも明るい気持ちになって、授業やサークル活動に挑んでくれたらうれしい。ぜひ、他の学部でも開催してほしい」と話している。
上級生によるゼミについての説明に耳を傾けた
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