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総合

マンガビブリオバトル 本学の鈴木さん講演

音声漫画で表現の幅広げる

 昭和マンガの聖地「トキワ壮」(東京都豊島区)のまちでマンガビブリオバトルが8月23日に催され、本学の鈴木海人さん(大学院芸術学研究科博士前期課程2)が音声マンガの研究について講演した。
 このイベントは、トキワ荘通り昭和レトロ館1階のマンガピットで開催。文化庁が推進する令和7年度日本博2.0事業(委託型)「マンガの聖地としまトキワ荘通りインバウンド活性化」の一環で、今回の「トキワ荘時代のマンガ100選縛り回」では、1952年から82年にかけて発表された日本のマンガ作品から、選書委員会が100タイトルを選出。その中から各バトラー(発表者)が一押しのマンガを選び、おすすめポイントなどを紹介するイベントだ。
 参加者による投票の結果、「最も読みたくなったマンガ本」には、藤子不二雄Ⓐ著の『まんが道』が選ばれた。
 
 続いて、鈴木さんから音声マンガについて紹介。視覚に障害のある人にもマンガを楽しんでもらえるように、音声でセリフや人物の動きを説明する仕組み。イベントでは実際に音声を聞いてもらう音声マンガの体験を実施した。
 質疑応答では、「細かな描写をどう説明するのか」という質問に対して、読み込み機能の作成を検討したいと回答。鈴木さんは「マンガ好きの人からの意見は貴重で、とても勉強になった。音声マンガへの実装を目指して、積極的に外部と交流していきたい」と意気込みを示した。
 主宰の一乃瀬光太郎さんは「鈴木さんの挑戦の幅を広げるにはあらゆる人の意見が必要になると思い、この場を提供させてもらった。否定的な意見も自分の力にしてほしい」とエールを送った。

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