生物資源科 川手さんが奨励賞受賞 健診受診者の約3割が発症 非アル脂肪肝を解明
日本では健康診断の受診者の約3割が発症するとされる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の発症メカニズムの解明に結びつく動物実験の研究で、本学大学院生物資源科学研究科の川手啓吾さん(応用生命科学専攻博士前期課程2年)がこのほど、第26回日本フードファクター学会学術集会で若手研究者奨励賞を受賞した。
NAFLDの発症には、肝臓から脂質を排出する働きがあるリポタンパク質が関係している。リポタンパク質の形成に関与するのはビタミン様物質のコリンと必須アミノ酸のメチオニンで、この二つを欠乏・低減させた高脂肪食をマウスに与えると、肝臓に脂肪がたまりNAFLDを発症することは先行研究で明らかになっていた。
川手さんは、肝臓から脂肪を運搬することに特化したリポタンパク質の一種「超低密度リポタンパク質」に着目。コリンとメチオニンを除いた高脂肪食と、通常の高脂肪食を1週間マウスに与えて比較した。すると、前者のマウスの肝臓では脂肪が蓄積されただけでなく、超低密度リポタンパク質の主な構成因子であるホスファチジルコリンという物質の濃度が低下していることも分かった。
そのマウスに、コリンかメチオニンのいずれかを与えると、超低密度リポタンパク質とホスファチジルコリンが共に増加、NAFLDの兆候が見られなくなった。
川手さんはこの結果から、ホスファチジルコリンの生成にはコリンとメチオニンが必要であり、両者が不足すると肝臓から脂肪を排出する機能に間接的に障害が起こり、マウスにおいてNAFLDが発症するというメカニズムを解明した。
川手さんは「この研究がNAFLDの予防と改善につながれば」と話した。
若手研究者奨励賞を受賞した川手さん
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