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経済 田中講師がカメラ開発 高精度な位置情報も記録

経済学部の田中圭専任講師(自然地理学)が開発した、映像と共に正確な位置情報を記録できるカメラがこのほど、地理空間情報に関するアイデアなどを紹介する国土地理院主催のイベント「Geoアクティビティコンテスト」で測量新技術賞を受賞した。
「ピピっとカメラ」と名付けられたカメラは位置情報受信機を備え、シャッターを押すたびに正確な情報を記録できるという。
スマホのカメラや受信機を装着していないカメラは撮影場所の位置情報データを測定はするが、実際には標高などで数㍍程度の誤差が出る。一方で、誤差数㌢程度の測量機は最低でも数百万円はする。
田中講師は「精度を落とさずコストを下げ、誰でも簡単に使える」をコンセプトに開発に着手。位置情報受信機を二つ装着し、一つは人工衛星からの情報を受信、もう一つは移動距離を測る基準点とし、2種類の情報を照合して精度を高める仕組みにした。
作製にあたっては、アンテナや電池などの部品をいずれも100円程度でそろえ、総費用は10万円以下に抑えた。中小企業や小規模自治体などでもコストをかけずに正確な測量が可能となるアイデアで、田中講師は「被災時の撮影など幅広い分野で利用してほしい」と話している。

測量新技術賞を受賞した田中専任講師

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