フェンシング・全日本学生 女子団体2種目でV4
金子3年ぶり金、竹山2連覇
勢いよく攻め込む金子(左)
フェンシングの全日本学生選手権が10月25日から29日まで東京都世田谷区の駒沢屋内球技場で行われ、本学は女子フルーレ団体と同サーブル団体で4連覇に輝いた。
個人では、女子サーブルで金子優衣奈(文理4=東京・麹町女子高)が3年ぶりに優勝。同フルーレの竹山柚葉(スポーツ科4=京都・乙訓高)が2連覇を果たし、今大会の女子最優秀選手に選ばれた。
そのほか同エペ団体と男子サーブル団体が3位。さらに、女子フルーレ個人では優勝した竹山に続き、岩本鈴菜(文理4=和歌山北高)と中出陽愛(スポーツ科4=岐阜・羽島北高)が2・3位で表彰台に並んだ。また、同エペ個人では笠原怜姫(文理=群馬・沼田女子高)が3位となった。
27日に行われた女子フルーレ団体では、準決勝で日女体大と対戦。1セット目から5点を奪われるも、竹山がカバーし逆転。勢いそのままに45―31で勝利した。
続く法大との決勝では、4セット目時点で17―16と拮抗した展開が続く。その後、またもや竹山が30―20と突き放し45―27で圧勝した。
大会最終日の女子サーブル団体では、準決勝で早大を45―23で破り、法大との決勝へ。8セット目で、大島愛実(危機管理3=埼玉栄高)が40―38と逆転。最後は金子が5ポイントを取り45―39で優勝した。
初日に行われた女子フルーレ個人戦の決勝では竹山と岩本の同門対決に。中盤に岩本が怒涛(どとう)のアタックを仕掛け、13―13の一騎打ちへ持ち込むも、最後は竹山がリポスト(攻撃を防御して反撃する技)を決めて2連覇。最後のインカレを制した。
女子サーブル個人戦は、金子と横田彩未(法大3)が決勝で対決。序盤は1―4と追いかける展開になるも、終盤で8連続得点を決め、金子が3年ぶりに頂点に返り咲いた。
4年の成果示す
◯…3年前のインカレは初出場で個人優勝。期待のルーキーとして入部した金子は「ただ立ち向かっていくしかなかった」と当時を振り返る。
スキルのある先輩たちに揉まれながら練習を重ねる毎日が続いた。しかし、一昨年、去年のインカレは個人3位。国際大会で結果は残せているものの、戦い方の異なる学生の大会では思うような結果が残せなかった。
けがでもなくスランプでもなく、自分のプレーがはまらず「どう戦うか」を悩んだ2年間。相手のペースに飲まれないよう、一本一本着実に取り切る安定したプレーを研究し続けた。
最終学年として迎えた最後のインカレ。決勝の相手は横田。試合冒頭では思うように攻撃を決めることができず点数が離された。
苦しい展開となるもピスト(コート)全体を使いながら攻める作戦に切り替え、地道に点差を巻き返していく。最後は15―12と逆転し3年ぶりの優勝をつかみ取った。
「今までの悔しい思いが報われた日になった。4年間の成果が出てうれしい」と感無量の表情を浮かべた金子。次に目指すは3年後のロス五輪。世界の舞台で金メダルを取るまでこれからも挑戦は続いていく。







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