野球部100周年 記念の年にまさかの2部降格
投打ともに戦力強化を
今年、創部100周年を迎えた野球部だが、東都大学野球春季リーグではまさかの2部降格となった。これまで、プロや社会人野球などへ多くの人材を輩出し、23回の東都大学野球1部リーグ優勝を誇る。名門復活へ向けた課題を探った。
今年度は「掴(つかむ)」をスローガンに、2016年秋季以来の優勝を目指していた。4年生には、プロ球団も注目する市川祐投手(法=東京・関東一高)や谷端将伍内野手(経済=石川・星稜高)を有し、今年こそ栄冠を勝ち取れるとの期待が大きく膨らんだ。
しかし、「戦国東都」はそんなに甘くなかった。結果は3勝10敗、勝ち点0。予想外の最下位に沈んだ。今季は1点差で競り負けた試合が5試合もあり、接戦をものにできなかった。
6月23、24日に行われた駒大との入れ替え戦。1回戦はエース・市川が満を持して登板するが、4点を奪われ5回途中で降板。2―4で初戦を落とした。後がない本学だったが、2回戦も7人の投手を登板させたが、4―11と大敗。2部降格となった。
片岡昭吾監督は「市川に次ぐ投手をつくり切れなかった」と敗因を話す。懸念は先発陣ではなく抑え投手。後ろに計算できる投手がいないため疲弊していても市川に頼るしかない。投手陣の育成は急務だ。同時に、得点力不足の補強も不可欠。今季は谷端も打撃が振るわず主砲不在のシーズンだった。好機をつくっても勝負強さを発揮できる選手がいない。他大のエースに打ち勝つ打撃改造が必須だ。
既に選手たちは秋季リーグの1部復帰に向け走り出した。どんな時も野球と熱心に向き合ってきた彼らなら必ず戻ってきくれる。そう信じて、神宮球場で勇姿が見られる日を待ちたい。 (外﨑功)
降格となり肩を落とす選手たち







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