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第82回 箱根駅伝 ☆二年連続総合3位☆

 第82回東京箱根間往復大学駅伝競走は1月2、3日、東京・大手町―神奈川・芦ノ湖間往復コース10区間、全217・9キロで行われ、本学は11時間11分53秒で2年連続の総合3位だった。
 2区のディラング・サイモン(国際関係2=ケニア・ガル高)が区間19位のブレーキとなり15位まで順位を下げたものの、3区福井誠(商3=千葉・市立船橋高)が区間2位の快走で6位まで回復させた。復路でも8区以降着実に順位を上げ、優勝した亜大を2分27秒差まで追い上げた。
文=大内祐太

 往路は1区土橋啓太(文理3=福岡・大牟田高)がトップと12秒差の4位と好位置につけた。2区のサイモンは1・2キロ過ぎで先頭に立ったものの、8・7キロ付近で山梨学院大のメクボ・J・モグス(1)に先頭を奪われると、10キロ過ぎから腹痛に襲われ失速、15位に順位を落とした。しかし、3区の福井が区間歴代1位タイの9人抜きで6位まで順位を上げる。距離が延長された山登り5区の下重正樹(同4=栃木・佐野日大高)が区間3位でまとめて、芦ノ湖では往路優勝の順大と2分1秒差の5位で優勝争いに可能性を残した。
 当日エントリー変更で7~10区の4人を入れ替えた復路。6区末吉翔(商3=大阪・清風高)が区間15位、7区秀島隼人(同=埼玉栄高)が区間14位と振るわず、7位まで落ちた。しかし、8区の阿部豊幸(文理1=岩手・一関学院高)と9区吉岡玲(商4=北海道・室蘭大谷高)が一つずつ順位を上げ、10区のアンカー武者由幸主将(文理4=福島・田村高)が、駒大と順大をかわし3位でゴールのテープを切った。
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8区から追い上げ見せる 
○…本学、駅伝チームの今季のスローガンは「襷(たすき)は心」。Tシャツの背中にこんな文字が刻まれている。駅伝は団体競技。仲間がミスすれば、それを補わなければならない。たすきをつなぐことは、選手の心と心をつなぐことを意味している。
 2区サイモンが区間19位の大ブレーキ。腹痛に襲われ途中からジョギングのような走りしかできなかった。止まりそうなサイモンに小川聡駅伝監督が「駅伝なんだから止まっちゃだめだ」と声を掛けた。サイモンもそれにうなずくと、歯を食いしばりながら走り切った。戸塚中継所では次走の福井に手を顔の前に掲げて、申し訳なさそうな表情でたすきを渡した。
 3区福井は当日の朝、サイモンと朝食を共にしたときお互いを励ました後「1番で待っている」と声を掛けていた。それだけに予想外の順位だった。しかし、福井はひたすら前を行く選手を抜くことだけ考えて走った。シード権圏外15位から6位まで順位を押し上げた。「サイモンがだめだった分『自分がやらないと』と思い頑張れた」と安堵(あんど)の笑顔を見せた。
 復路の7区終了時点でトップと4分57秒差の7位。しかし8区阿部、9区吉岡が一つずつ順位を上げ、アンカー武者のときにはトップ亜大と2分28秒差の5位まで盛り返した。吉岡は「(武者に)言葉をかける余裕がなかった。何とか3番以内に入ってほしい」と思いを託してたすきを渡した。武者は向かい風に苦しみながらも2人を抜いてゴールテープを切った。
 小川駅伝監督は「3位まで持ってこられたのはチームワーク、優勝するつもりでやってきた選手の意地」と選手の奮闘をたたえた。前回はサイモンの作った「貯金」をつないで持ちこたえての3位。今回はサイモンの不調をほかの日本人9人がカバーして押し上げた3位。武者は「みんなでカバーしようとチームで話し合った。サイモンばかり注目されていたけど、日本人選手がやれるということを証明できた」と語った。ミスを補うチームワーク。それを実証してつかんだ3位は優勝に限りなく近い。
 例年になく各校にブレーキが相次いだ今大会。優勝した亜大は区間順位2けたが2人しかいなかったが、本学には3人。ミスの数の差が勝負を分けた。「ミスをすれば優勝できないと改めて実感した」(武者)という言葉の通り、ミスを確実に補う力が来季のチームには求められる。
 15位でたすきを受けた福井はサイモンの「予想外」の順位にも自分らしく走ることを心掛けた。前を行く順大や亜大などをかわし、全区間を通じて歴代4位タイの9人抜き。3区に限ると79回大会の田子康晴(大東大)と山岡雅義(国学院大)に並ぶ歴代1位タイ記録のごぼう抜きを見せた。

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