種子島ロケットコンテスト 理工いにしゃんず準V
2年連続同種目入賞果たす
種子島ロケットコンテスト大会が3月2日から6日まで、鹿児島県南種子町の宇宙航空研究開発機構(JAXA)種子島宇宙センターなどで開かれ、ロケット部門インテリジェント種目で本学理工学部の日大ロケット研究会のチーム「いにしゃんず」が準優勝を飾った。いにしゃんずは昨年の優勝に続き二度目の入賞を果たした。
同大会はJAXAなどをメンバーとする同大会実行委員会の主催で、コロナ禍の影響を受け4年ぶりの現地開催となった。全国の大学生や高校生らが手作りのモデルロケットや模擬人工衛星を用いて、2部門7種目で滞空時間の長さや高度などを競う。宇宙開発利用に向けた人材育成や地域の活性化などが目的。
いにしゃんずが出場した同種目は高度30㍍以上にモデルロケットを打ち上げて、地上に戻るまでにミッションを行い、その技術の高さや達成度などを競う。今大会が開催2度目の同種目には全国の大学から12チームが出場した。
製作したモデルロケットは直径約5・6㌢、全長55・4㌢、168㌘。ミッション遂行のため情報を取得する電子機器やパラシュートを搭載しているが、電子機器の高性能化による機体重量の軽量化が課題だった。このためボディチューブ(ロケットの本体)に樹脂を染み込ませた半紙を利用。試射を11回行い強度や熱耐性を確認した。
今大会では、落下地点を予測するミッションなどに挑戦。いにしゃんずは降下中にGPS(人工衛星を利用した位置測定システム)で取得した位置情報と、地上に設置した風向風速計のデータから落下地点の予測を可能にした。
代表の内藤正樹さん(航空宇宙工3)は、「オンライン開催の場合は飛行試験の結果などの報告により順位が決まるが、現地開催では一回勝負になるためプレッシャーを感じた」と振り返った。今後は、技術継承と来年度の同大会出場に向けて活動していく。
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