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学生社会

アグリカルチャーコンペティション  食品ロス班最優秀賞

教育型ボードゲームを制作 本学勢8チームが入賞

商学部の川野克典教授(管理会計論)が主催するアグリカルチャーコンペティションが昨年11月27日、オンラインで開催された。

同学部の秋川卓也准教授(物流論)ゼミの食品ロス班が実践的研究分野で最優秀賞、学術的研究分野で同学部の黒澤壮史准教授(経営組織論)ゼミが優秀賞を受賞。そのほか、経済、生物資源科学部の本学勢6チームが入賞を果たした。

6回目となる同大会は大学生を対象に日本の農業や食に関する研究発表を競う大会で、14大学から50チームが参加。実践的研究分野では仮説検証のために実際に解決に取り組んだ研究が、学術的研究分野では設定した仮説の調査・分析から結論を導き出す研究が対象となる。

秋川ゼミの食品ロス班は、食品の流通過程で発生する食品ロスの主因が消費者行動にあると分析。商品が消費者の手に届くまでの流れや消費期限や賞味期限が長い商品から選ぶ「奥取り」などが食品ロスの原因につながることを理解するための「教育型ボードゲーム」を制作した。

黒澤ゼミは、食べ残しによる食品ロスが買い過ぎや衝動買いによって起こっていることに着目した。中でも、衝動買いは安売りによって引き起こされることを2種類の統計分析から明らかにした。

また、実践的研究分野では、養蜂業振興のため家庭における国産蜂蜜の消費量を増やすことに着目し、単花蜜の風味や味を生かした食べ比べメニューを販売した、経済学部新海宏美准教授(農業経済学)ゼミの「はちみつBunBun」がブロック優勝。

へたが取りやすいよう生物資源科学部で開発した新品種のトウガラシ「しげまるレッド」を使った商品を企画販売した、同学部のチームしげまるレッドもブロック優勝した。そのほか同学部日大タニゴメKCなど2チームが審査員特別賞を受賞した。

学術的研究分野では、経済学部宮地忠幸教授(経済地理学)ゼミの丹波山村・在来種農業班など2チームが審査員特別賞を受賞した。

主催した川野教授は「食料自給率の問題や過疎化・高齢化などの社会問題を知り解決していこうとすることが大切。もっと農業や食に興味を持ってほしい」と話している。

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