創生アイデアコンテスト 応急処置アプリ入賞
工学部・院生と付属東北高で
ふくしま医療機器開発支援センターの主催する創生アイデアコンテストが昨年10月27日、福島県郡山市のビッグパレットふくしまで開催された。工学部生・大学院生で構成される学生団体「LohasProLAB」と付属東北高が「アスリートの為の応急処置ガイドアプリ」を提案し、特別賞を受賞した。
同コンテストは全国の高校生や大学生などを対象に、医療や介護、病気予防などに寄与する製品アイデアを発案、提案するもの。医療機器設計開発・製造展示会「メディカルクリエーションふくしま」の一環として開催された。
前回も同コンテストに参加し、最優秀賞を受賞している同団体は今回、高大の枠を越えて付属東北高とコラボチームを結成して参加した。
同高の工藤礼暖(れおん)さん(2)が、以前出場した相撲大会で頭を強く打ってけがを負うなどし、救急搬送されたという経験談をきっかけにして「運動中のけがを適切に診断・応急処置するためのガイドアプリ」というアイデアを発案した。
アプリには、工藤さんの経験を踏まえて、けがの重症度などの診断、応急処置方法のガイド、近接の病院情報・経路情報の提供機能などが盛り込まれている。プレゼンテーションではアプリがスムーズな診断に役立つことをアピールしたが、2年連続で最優秀賞を受賞することはできなかった。
会長の園田駿希さん(大学院工学研究科建築学専攻博士前期課程2)は「最優秀賞がとれなかったことは残念だったが、入賞できたことはよかった。幅広い年齢層の方との意見交換や他校のプレゼンの仕方など、たくさん学ぶことがあった」と振り返った。
学生団体「LohasProLAB」は、同学部に所属する学部生や大学院生が、専門分野や学科などを横断してものづくりや研究に取り組む団体。同学部の「ロハスの家群跡地再生プロジェクト」の学生メンバーを中心に2020年から活動している。
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