メニューの開閉

特集・連載

NPerson⑪ 大岡知暉さん

大学生らしい生活を満喫

 待ち合わせ場所は経済学部本館地下1階の学生ホール。黒のTシャツに銀色のネックレスを身に着けた大岡さんが、人なつっこい笑顔で迎えてくれた。

 高校時代はクラスにうまくなじめず、2年の時に高校を中退。3年からは通信制高校に通い始めた。そのため、文化祭や体育祭などのイベントには参加できず、高校生らしい生活が送れなかったことを後悔していた。それだけに大学では「誰もが思い描くような、大学生らしい生活」を目指すようになった。

 大学入学後はまさに学生にしか体験できない「サークル活動」に熱中している。現在は四つのサークルに所属する大岡さん。法学部の放送研究会とスノーボードサークルFLATでは代表を務めている。それぞれ部員が約100人いるため、顔を覚えるのも大変だ。学生間でのトラブルも避けられない。しかし、そこから人とのコミュニケーションの取り方を学んだり、価値観の違いを理解したりすることができたという。学生同士で助け合いながらサークルを運営することが、今でしか体験することができない成長の機会につながっている。

 中でもやりがいを感じるときは、サークルになじめていない学生と打ち解けられた時だ。同じような経験を持つ大岡さんだからこそ、共感し寄り添うことができる。

 また、大学1年の時には経商法落語研究会に入って、お笑いの賞レースにも挑戦した。高校時代に聞いたラジオ番組で、落ち込んでいた自分を笑顔にしてくれたお笑い芸人。そんな彼らに憧れ、高校2年からお笑いの舞台に出場している。将来は「お笑い芸人として結果を残し、いつか相方と個人事務所をつくりたい」と夢を語ってくれた。

 今学期中にほとんどのサークルから引退するという大岡さん。充実した大学生活で育んだ「いろんなことに積極的に、とりあえずやってみよう」というチャレンジスピリットがあれば、きっとすてきな芸人になれるだろう。

※本人の承諾を得て掲載しています。

関連タグ

合わせて読みたい

特集・連載

検証 学生を支える施設と制度 ③奨学金

 大学図書館、学生食堂と続いた連載企画。最終回となる第3回のテーマは「奨学金」。

  • ピックアップ
  • 検証 学生を支える施設と制度

特集・連載

検証 学生を支える施設と制度 ②学生食堂

第2回のテーマは「学生食堂」。本学には医・歯を除く14学部に学食があり、昼時には毎日学生たちでにぎわい、長い行列ができる。一般の飲食店に比べ、比較的安価な値段設定が魅力の一つ。しかし、昨今の物価高騰で値上げの波が押し寄せ、混み具合に加えて値段にも不満の声が聞かれる。そこで全14学部の学生課、食堂にアンケートや取材を行い、値段設定や混み具合に絞って徹底調査してみた。

  • ピックアップ
  • 検証 学生を支える施設と制度

特集・連載

検証 学生を支える施設と制度 ①大学図書館

本紙では9月号から連載で、学生を支える本学の施設や制度について検証していく。第1回のテーマは「大学図書館」。総合大学である本学の蔵書数は本部・学部分館で合計約500万冊に上る。国内の大学図書館では上位に入る規模で、専門資料の収集・保存に余念がない。しかし、その機能を十分に活用できている学生は少ないのではないか。そこで、全16図書館分館を対象にアンケートや取材を行い、役割や課題、学生へのメッセージをまとめた。

  • 検証 学生を支える施設と制度
  • ピックアップ

特集・連載

通信教育部 学生・学修支援センター ~役割と展望~

  • 通信教育部

特集・連載

よりみち日和 ㊵淡路亭ビリヤード

  • よりみち日和

特集・連載

先生教えて! ネット選挙 西田亮介教授

  • ピックアップ
  • 先生教えて!