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【大学スポーツ×世界水泳】大会事前インタビュー⑬ 小方颯/世界選手権2023福岡大会

世界最速決定戦に大学生スイマーが参戦だ。7月14日より開幕する世界選手権2023福岡大会(以下、世界水泳)。今大会は2001年以来22年ぶりの自国・福岡県での開催であり、日本では2年前の東京五輪以来の大規模大会となる。そんな世界水泳において注目されるのが、若い世代の台頭だ。今大会では競泳代表40人のうち現役の大学生選手が12人を占めるなど、数多くの大学生スイマーが日本代表に選出されており、その活躍に大きな期待がかかる。

今回、私たち7大学新聞は、世界水泳に合わせた合同企画【大学スポーツ×世界水泳】を実施。同年代の若きスイマーの事前インタビューを順次発信していく。今夏、世界を舞台に活躍する大学生スイマーに、あなたもぜひ注目してみてはいかがだろうか。

本記事は合同企画第13弾。日大から競泳・男子個人メドレー代表に選出された小方颯(スポーツ科2=付属日大高)の事前インタビューをお届けする。

世界に挑み続ける

新進気鋭のルーキーとして入学して約1年4カ月、小方颯(スポーツ科2=付属日大高)の躍進は止まらない。
コンスタントに自己ベストを更新し続けてきた小方。ことしの4月に行われた日本選手権では男子200㍍個人メドレーに出場し、自己ベストを更新する1分57秒52で準優勝。自身初となる世界選手権(長水路)への切符を手にした。

昨年末には、「世界選手権は出場がゴールではない。メダルを獲得することが目標」と語っていた小方。しかし、開幕を目前に自身の現状を冷静に見つめ直し「メダルは取りたいが、まずは予選、準決勝、決勝の3本をしっかり泳ぎ切りたい」と現実的な目標に再設定した。同種目の決勝へ進出するには、1分56秒台を出すことが求められる。今の小方にとって決して楽な挑戦ではないが、本番の強さと「予選から自己ベストを出すつもりで泳ぐ」という意気込みに期待が高まる。

小方の持ち味は、レースの最後までばてないところ。最終25㍍で失速してしまう選手が多い中、小方はそこからスピードを上げて泳ぎ切ることができる。「後半の伸びはだれにも負けない」と豪語してはばからない。

昨年12月のジャパンオープンでは、同種目でついに憧れの瀬戸大也(CHARIS&Co.)に勝利し、頂点に輝いた。憧れからライバルに変わった瀬戸との対決にも注目したい。世界の壁に食らいつく、個人メドレー次世代エースの力泳は必見だ。

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