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特集・連載

よりみち日和 ㉝文京ふるさと歴史館

 東京メトロ本郷三丁目駅から徒歩5分。閑静な住宅街にたたずむ「文京ふるさと歴史館」。文京区の文化財や歴史を知りたいとの要望を反映し、1991年4月に開館した。
一階は「出会いの場」をテーマに、区の歴史を学べる。江戸時代に文京区が火元となった説もある「明暦の大火」の展示パネルや、明治時代の町火消が使用した竜吐水(りゅうどすい)、刺子(さしこ)はんてんなどが展示されている。
二階は文京区の「まち、くらし、文化」がテーマ。江戸時代以降の生活や、文京区の名前の由来「文化と教育を意味する文教が語源」など、まち、くらし、文化の視点から文京区を理解できる。
記者のおすすめは「やっちゃば」の再現模型。「やっちゃば」とは、現在の青果市場のこと。本駒込駅付近にあった駒込土物店ともいわれ、江戸の三大市場に数えられる。模型は実物の30分の1の大きさだが、多くの人形が配置され、当時の賑わいを実感できる。
館内には「ミニ企画コーナー」が開設され、3カ月ごとに展示テーマが変更。9月28日から12月25日まで「樋口一葉、奇蹟の舞台~丸山福山町四番地~」がスタート。ことし生誕150周年を迎えた一葉が住んだ文京区内の土地と、そこにゆかりのある文化人を紹介している。
また、特別展は10月29日から12月11日まで開催される。テーマは「小石川植物園異聞 白山御殿跡いま・むかし」。文京区白山にあり、国の名勝で史跡指定10周年を迎えた東京大学大学院理学系研究科付属植物園(通称・小石川植物園)にまつわる歴史や文化を紹介する。

同歴史館は文化財や歴史に接することができる施設。浅野美紀室長(53)は「文京区への関心を深めるきっかけにしてほしい」と語った。
入館料も100円と気軽に立ち寄れる値段だ。さらに文京区立森鴎外記念館(文京区千駄木)との相互割引もあり、同記念館の入場券の半券を見せれば同歴史館に70円で入館できる。

 東京都文京区本郷4―9―29 (東京メトロ「本郷三丁目駅」徒歩5分) 

午前10時~午後5時 毎週月曜、第4火曜定休(祝日の場合は開館し翌日休館)、入館料100円(中学生以下及び65歳以上無料)11月3日は無料 

☎03―3818―7221 

詳細は文京ふるさと歴史館HP

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