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特集・連載

よりみち日和 ㉙JICA地球ひろば

 JR中央・総武線「市ケ谷駅」から程近い「JICA地球ひろば」を訪ねた。
「JICA(国際協力機構)」は外務省の外部団体で、開発途上国への「政府開発援助(ODA)」のうち2国間援助に特化して包括的に実施する機関だ。「JICA地球ひろば」は、JICAが行う国際協力活動や開発途上国の現状などを幅広くPRする施設となっている。
入ってすぐにある常設展示室は広さ約115平方㍍。中央には縦約1・5㍍、横約3㍍の大型スクリーンと、直径約1・2㍍の地球をイメージした球体ディスプレーがある。スクリーンの前にはタッチパネル。国連が掲げた「SDGs(持続可能な開発目標)」の17目標のうち「気候変動」「教育」など8テーマについて学べるようになっている。タップすると大型スクリーンと球体ディスプレーに、選択した項目についての映像が映し出される。例えば廃棄食糧に関するテーマでは、開発途上国と日本を比較して、4択クイズを使って学べる。
飲料水などへのアクセスが不足しているアフリカのある国で子どもが往復6時間かけて運ぶという13㍑の水が入ったバケツを持つ体験。女子として決して非力ではないと自覚する記者も、片手で持ち上げることはできなかった。
奥に進むと、4カ月に1度展示内容が変わる企画展示場がある。10月14日までは「東日本大震災から10年 災害にもっと強い世界を目指して」展が開かれている。東日本大震災後の国内の復興への取り組みに併せて、開発途上国への防災支援についても知ることができる。
ガイドの安原良太郎さん(33)は「来てくれた人が国際問題に関心を持ってくれたら」と話した。 (日)

 

(外観)

 

アクセス JR中央・総武線「市ケ谷駅」徒歩10分

開館時間 午前10時30分~午後6時 休館毎月第1・3日曜、年末年始(12月29日から1月3日)

詳細はJICA地球ひろばHP

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