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スキー全日本学生  本学男子個人4年ぶり優勝

男子アルペン回転

 スキーの全日本学生選手権が2月15日から19日まで、秋田県鹿角市の花輪スキー場で行われ、本学男子は森口翔太(文理4=北海道・恵庭南高)が1・4㌔スプリントフリーで、小山敬之(同4=北海道・小樽双葉高)がアルペン競技の回転で優勝するなど好成績を収め、学校対抗では総合2位に入った。本学男子個人としては4年ぶりの優勝となった。

 女子は栃谷和(同4=北海道おといねっぷ美術工芸高)が5㌔フリーで、本田陽菜(同3=北海道・札幌第一高)が回転で準優勝と健闘。学校対抗でも、総合2位だった。

 また、同月2日に福島県猪苗代スキー場で開催予定だったスーパー大回転は、降雪状況が悪かったため中止となった。

けがを乗り越え勝利 小山 敬之

○…「勝たなければならない」。最高学年として今大会に臨んだ小山。大学最後の大会で自分に使命感を課した。

 昨年度のインカレの大回転で、左膝の前十字靭帯を断裂。日常生活に影響が出るほどの大けがは初めてだった。

 7カ月の長いリハビリを経てなんとか昨年10月に復帰することができたが、負荷が大きい大回転には、膝が耐えられる状況ではなかった。そのため、膝の調子を考え、練習量を調整。

そして、ことし1月19日にオーストリアで行われたFISレーススラローム競技、2月1、7日の韓国で行われたFAR EAST CUPに出場。共に優勝を飾るなど、順調な回復を見せた。

 迎えた今大会。17日に行われた回転の1走目は暫定1位。2走目は落ち着いて状況を判断しながらの滑りを意識。短いコースの中で、急斜面から緩斜面に入る滑りをうまく運び、2位に0・45秒差をつけて優勝に輝いた。

 部活動としてスキーに臨んだのは高校からだ。中学校までは個人で大会に参加してきた。小山にとって、部員の存在は絶大で、1人では精神的に苦しい時も一緒に活動する仲間に支えられた。

 大学生活最後の大会で勝利をつかんだ小山は「少しはスキー部に、恩返しができたのではないか」と感謝の言葉を述べた。来シーズンはワールドカップが控えている。大けがを乗り越えた小山ならば、世界一に向けどんな記録も挑戦し続けるだろう。

 男子の大回転は雨が降りしきり、濃い霧に包まれた。競技がたびたび中断されるコンディション不良。多くの選手が1本目を滑り切れない中、桑原太陽(スポーツ科3=長野・上田西高)は1位の津野尾広大(早大1)に0・1秒差の2位に。中村拓幹(文理3=群馬・沼田高)が2本目のレースで今大会上位のタイムを記録し、3位に入賞した。

 回転では、小山が1走目を練習どおりの滑りで暫定1位に。2走目もコース状況が荒れている中、落ち着いて状況を判断。急斜面から緩斜面への入りをものにし、優勝に輝いた。

 クロスカントリーでは、9年ぶりに1・4㌔スプリントフリーを開催。森口は準々決勝、準決勝では決勝戦までの体力を残すため、狙えるところを攻める体力温存作戦で1位、2位と駒を進めた。決勝では先頭集団でチャンスを伺い、終盤の上り坂で一気に畳みかけトップに。そのまま逃げ切り、優勝を勝ち取った。

 渡辺大貴(スポーツ科2=新潟・十日町高)、長井柊平(文理3=新潟・同高)、池田和勢(スポーツ科2=長野・飯山高)、森口で挑んだ4×7・5㌔リレー。アンカーの森口が4位スタートでバトンを受け、3周目序盤の上り坂に勝負をしかけ、2位でゴール。男子1部の全種目の入賞者ポイントで競う学校対抗の得点では1位早大と10・5㌽差で2位となった。

 女子の回転では本田が大きなミスもなく2位。クロスカントリーでは1・4㌔スプリントフリーで、柏原明華(文理2=広島・加計高芸北分校)が3位に入った。

 5㌔フリーは上りが続く箇所を粘り強く走った栃谷和が2位、柏原が3位だった。

 柏原、栃谷天寧(同2=北海道おといねっぷ美術工芸高)、栃谷和で挑んだ3×5㌔リレーでは、1走目の柏原から3走の栃谷和まで2位を守り続けそのままゴール。惜しくも優勝を逃し、苦い思いの結果となった。学校対抗の得点では、1位の早大に29・5㌽の大差で2位に終わった。

最後の大会を全力で

〇…最終日の4×7・5㌔リレー後「優勝できなかったが、全力を尽くせた」と満足そうに語った森口。最後の学生大会を笑顔で締めくくった。

 森口の強みは「積極的なレース展開」。試合序盤から上位の集団に食らいつき、先頭でレースを引っ張る。大学2年までは先頭集団にすら入れなかった。日々の練習で体力を向上させ技術を錬磨。大学3年のころから強みとして定着した。

 その強みは今大会でも発揮された。15日に行われた1・4㌔スプリントフリー決勝では、狙い通り序盤から先頭集団に。トップグループの後ろにピタリとつき、風を避けながら抜け出すチャンスをうかがった。そして終盤の上り坂で勝負に出てゴール。見事勝利をもぎ取った。

 森口には優勝するほかに、もう一つの目標があった。それは今大会を「楽しむこと」。中でも最終日の4×7・5㌔リレーは、部員と一緒に走る最後の種目。森口は最高の思い出をつくって学生生活を締めくくりたいという思いが強かった。

 アンカーとしてバトンを受け取ったときは4位。何としても順位を上げたい森口は2周目に3位の専大を抜く。最後の3周目には、序盤の上り坂で2位の東洋大をとらえ追い越した。

残るはトップを走る早大。必死に早大の背中を目指すも、2位に終わった。惜しくも優勝には届かなかったが「悔いのない戦いができた」とその表情は晴れ晴れとしていた。

 卒業後も競技は続けていく。今後の目標は海外の大会出場に向けて、全日本の大会で優勝すること。世界を目指し、今後ともまい進していくだろう。

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