スケート日本学生氷上 フィギュア3人がV
女子2部門総合2位 男子5・6級で団体優勝
女子7・8級FSで華麗な演技を見せる青木
スケートの日本学生氷上競技選手権のアイスホッケー、フィギュアスケート、スピードスケート部門が昨年12月15日から1月7日まで、前橋市のALSOKぐんまアイスアリーナなどで行われた。フィギュア部門個人では、男子5・6級の鷹取慶太(スポーツ科1=東京・新渡戸文化高)、女子5級の蓮井ほのか(同1=横浜高)、同7・8級の青木祐奈(同4=横浜清風高)の3人が初優勝に輝いた。同部門団体では、男子5・6級で優勝を果たし、さらに女子5級、6級、7・8級で2位に入賞した。
また、スピード、フィギュアの2部門総合でも女子が2位入賞を果たした。
フィギュア部門男子5・6級の鷹取は、ブラームス作曲の「ピアノ協奏曲第1番」に合わせ軽快に滑り出す。冒頭のトリプルトーループを確実に着氷すると、その後はトリプルサルコーを失敗するも高得点を重ね74・51点でルーキーながら優勝に輝いた。
女子5級の蓮井の曲目は「エリザベート」。肩を下ろし息を吐くと、演技がスタートした。ジャンプを確実に決め、華麗なステップを披露。最後は腕を広げ堂々としたポーズで演技を終え、56・63点で栄冠を勝ち取った。
同7・8級の青木はショートプログラム(SP)で首位発進。続いてフリースケーティング(FS)の演技に挑んだ。前半のジャンプで回転不足を取られたが、基礎点が1・1倍になる後半でトリプルルッツ―ダブルトーループの連続ジャンプやトリプルフリップを確実に着氷するなど奮闘。FSは124・08点で2位だったが、SPとの合計で193・61点となり、2位に0・43点と僅差ながら、悲願の表彰台の頂点に立った。
スピード部門は男子2000㍍リレーで3位。個人では山本悠乃(スポーツ科3=北海道・白樺学園高)が同500㍍で3位入賞を果たした。アイスホッケー部門は2回戦敗退に終わった。
声援が後押しに
〇…「有力選手がそろっていた中で勝てたことは意味があると思う」。最後のインカレで初優勝を果たした青木がそう言って笑顔を見せた。
昨年12月に行われた全日本選手権を終えてからは、スキーをするなどスケート以外のことをして、リフレッシュしていた。そのかいあってか「リラックスして大会に臨めた」と言う。
SPは、初めて自らが全ての振り付けを考えた思い入れのあるプログラムだ。青木の強みは「表現力」。歌詞の意味を理解し、振り付けに落とし込むことを意識した。結果は、69・53点の高得点を獲得。
全体1位で迎えたFSは「とにかく自分にできることをしよう」という気持ちでリンクに上がった。チームメートに加え、他大の選手もリンクサイドで青木に声援を送っていた。
演技は、大きなミスも無く滑り切ることができた。しかし、回転不足などの細かいミスがあり「満足のいく内容ではなかった」と話した。そのため、SPとFSの合計得点が発表され、1位が決まったときは驚きと喜びをあらわにしていた。
青木は「楽しみながら滑ることができた。観客や仲間の声援に後押しされた」と最後のインカレを締めくくった。
卒業後に競技を続けるか未定だが「スケートに関わる仕事に就きたい」と今後の展望を語った。
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