重量挙げ 全日本大学対抗 不破逆転V
187㌔に成功し、雄たけびを上げる不破
重量挙げの全日本大学対抗選手権(1部)が昨年12月9、10日に神奈川県藤沢市の本学生物資源科学部体育館で行われた。本学は7階級に出場し、55㌔級の君島一成(スポーツ科4=福島・田村高)、89㌔級の内藤武蔵(同4=同高)、102㌔級の西川勝之(文理2=京都・朱雀高)、109㌔級の不破翔大(同4=付属藤沢高)、109㌔超級の親泊元希(スポーツ科4=沖縄・糸満高)が優勝し、本学勢は5階級を制した。また、団体では同大会2連覇の法大を敗り3年ぶりの優勝を果たした。(文・写真=勝又大介)
本学勢5階級制覇 3年ぶり団体優勝
55㌔級の君島はスナッチ96㌔を上げ1位と1㌔差で3位。ジャーク2本目で130㌔を記録し逆転優勝を遂げた。
89㌔級の内藤はスナッチ134㌔を上げ1位。2位の林昇哉(金沢学院大3)に6㌔差をつけ、勢いに乗ってジャーク2本目で166㌔を上げ優勝。
102㌔級の西川はスナッチ1本目で131㌔を上げ種目優勝を決めると、3本目で2位と21㌔差の150㌔を上げた。ジャークでは、1本目に171㌔を上げ早々に総合優勝を決めた。続く2本目に大会新記録となる190㌔に成功、さらに3本目には205㌔を上げジュニア日本新記録と大学新記録を樹立し、2位と64㌔差のトータル355㌔の大会新記録で圧勝。
109㌔級の不破はスナッチ139㌔を上げ2位。川上直哉(明大4)が大会新記録となる151㌔を上げ不破は12㌔差をつけられるも、その後のジャークでは、3本目に大会タイ記録となる187㌔を上げ、トータル326㌔で逆転優勝を果たした。
109㌔超級の親泊はスナッチで141㌔を上げ1位と1㌔差の2位。ジャークは1本目168㌔、2本目173㌔と安定して記録を伸ばし、3本目に181㌔を上げて逆転優勝に輝いた。
そのほか、96㌔級の祖父江月歩(生物資源科4=愛知・名城大付高)が準優勝、89㌔級の小林スィナ(スポーツ科3=付属鶴ヶ丘高)が3位だった。
団体では、同大会を2連覇していた2位の法大を13点上回る197点を獲得し、3年ぶり、22度目の優勝に輝いた。
ジュニア日本新記録と大学新記録を樹立した西川
最後に笑って引退
〇…最後のインカレで優勝を果たした不破。「優勝できてうれしい。最後の大会が終わり寂しいが、競技生活に後悔はない」と満足げに語った。
昨年の同大会では、プレッシャーや不安に苛まれ、トータルの記録がゼロというふがいない結果で終了。今回も不安はぬぐえず大会を迎えていた。
スナッチでは高校時代からのライバル川上が大会新記録を樹立。12㌔差をつけられた。しかし、不破は直前の練習で185㌔を2回上げるなどコンディションが良好。得意のジャークでの逆転を確信していた。ジャークでは、川上が3本目で179㌔に失敗し、トータル記録325㌔で終了。不破は3本目に187㌔を成功させ、トータル326㌔で逆転。わずか1㌔差で優勝を決めた。
不破はチームメートや会場の大歓声を受け「期待に応えることができて良かった。主将の底力を後輩たちに見せることができた」と振り返った。試合後は恩師である中浜拓也コーチが涙で出迎え、不破も感極まった。
不破は今大会で競技生活を終える。「中浜コーチや難波謙二監督、同期や家族に恩返しができた」と感謝の気持ちを語った。また、3年ぶりの同大会団体優勝も達成し「最後に笑って引退することができて良かった」と話し、7年間の競技生活に別れを告げた。
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