本学勢2種目で頂点 自転車全日本学生 マディソンは1、2位独占 4種目で表彰台確保
自転車の全日本学生個人ロードレース大会が9月5日に群馬県・みなかみ町の群馬サイクルスポーツセンターで行われ、依田翔大(スポーツ科3=甲府工高)が初優勝を果たした。
同月12、13日には福島県・泉崎村の泉崎国際サイクルスタジアムで同トラック自転車競技大会が行われ、2人1組で周回数を競う男子マディソンで児島直樹(同2=福岡・祐誠高)・高橋舜(同2=宮城・東北高)ペアが優勝、佐藤健(同3=熊本・九州学院高)・生野優翔(同1=大分・日出総合高)ペアが2位に入賞。男子タンデムの三浦生誠(文理1=岩手・盛岡農業高)・林佳宗依(かむい)(経済1=富山・氷見高)ペアと男子スプリントの治田知也(スポーツ科4=新潟・吉田高)がいずれも3位に入賞した。
追い込みはまる
〇依田が先頭集団から抜け出してスパートをかけたのはラスト50㍍。「自分が出ないと、と瞬時に思った」
トップを走っていた後輩の仮屋和駿(スポーツ科2=和歌山北高)は、既に一斉スパートした先頭集団にのみ込まれていた。その直前、残り4周の時点で落雷注意報が出された影響で周回短縮となり、全体のスピードが一挙に上がっていた。依田はこの動きを見逃さずスプリント勝負へ持っていった。「最終周回で先頭集団が一つになった。いけると思った」と振り返った。
依田は高校で自転車競技を始め、3年生のとき高校選手権上位20人で競うジャパンカップ・ホープフルクリテリウムを制した。母校の先輩である武山晃輔(2020年スポーツ科卒=チーム右京)の背中を追いかけ本学に入学。ことしから国際自転車競技連合(UCI)のロードレースチーム「チーム右京」に所属し、さらなる高みを目指している。
学生日本一になっても浮ついた雰囲気はみじんもない。「10月にある全日本大学自転車競技大会のロードレースでも表彰台を目指したい」と次を見据えた。
ロードのスプリント勝負を制した依田(撮影=三井至)
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