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自転車全日本大学対抗 連覇記録30で途絶える 鹿屋体大に苦杯喫す 個人は末木が3種目3連覇

 自転車の全日本大学対抗選手権(インカレ)が8月29日から9月1日まで、青森県八戸市の八戸自転車競技場などで行われ、本学は最終日のロード競技で鹿屋体大に総合得点で逆転を許し団体総合31連覇はならなかった。

 個人では、トラック競技の末木浩二(文理4=甲府工高)が男子1㌔タイムトライアル、同ケイリン、同チームスプリントの3種目で3連覇を達成。1㌔タイムトライアルを学連新記録で制した末木は、ケイリンの決勝で序盤から先頭に立ち朝日大の追い上げを振り切りゴールした。
 男子チームスプリントは、末木、橋本凌甫(経済4=東京・付属豊山高)、坂本佳哉(文理2=青森・八戸工高)組が出場。決勝で中盤まで中大に先行されてはいたが、第3走者の末木のスパートで接戦を制した。
 2人乗り自転車で競うタンデムスプリントの浜地一徳(経済4=京都・北桑田高)、高橋築(生物資源科3=東京・付属豊山高)組は昨年2位の中大を準決勝で下すが決勝で朝日大に敗れ2位。
 男子1㌔スプリントの連覇に挑んだ橋本は、決勝で6月の全日本学生選手権の同種目を制した宮本隼輔(中大1)に敗れた。
 その他の結果
▽男子ポイントレース ⑧和田力
▽同4㌔個人追い抜き ③近谷涼
▽同4㌔団体追い抜き ⑤和田、近谷、久保田元気、我妻優弥
▽同ロードレース ④雨宮正樹 ⑧吉田悠人
 戦国時代に突入
 ○…インカレで30年団体優勝を続けた本学の記録がついに途切れた。
 本学に土をつけたのは創部19年の鹿屋体育大。主将の住吉は「今回の鹿屋は今までと明らかに違った」と振り返る。高校王者をそろえ、個人の力に頼ってきた同大が、今回はチーム一丸で挑んできた。特に最終日のロード種目では完璧なチームワークで徹底的に本学をマーク、ついに逆転を許した。
 大会後、井上監督は「これから2、3年は鹿屋を追うことになるだろう」と顔をしかめた。ほかにも中大、法大、朝日大といったチームが力をつけており、大学自転車競技は戦国時代を迎えたといえる。
 そんな中で、創部当時から受け継がれた本学の「なにくそ精神」は今回もいかんなく発揮された。2日目のポイントレースでは中距離のエース和田力(生物資源科4=和歌山北高)が落車し鎖骨を骨折。途中棄権となったが、痛みに耐えて意地を見せた。ロードでも、雨宮正樹(経済4=山梨・石和高)が先頭集団に離されながらも中盤巻き返し4位に入った。井上監督は「最高のパフォーマンスだった」とねぎらった。チームスプリントの優勝に貢献した坂本は「インカレの借りはインカレで返す」と前を向いた。大学自転車界に新たな伝説を打ち立てる戦いがまた始まる。
自転車連覇途絶える.jpg
             和田(右)は転倒後も意地を見せたが無念の途中棄権

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