市橋さんら伝統工法を活用 間伐材で「あずまや」

未分類

2011.11.4 19:44

 芸術学部の市橋正崇さん(デザイン4)ら4人がスギの間伐材を利用して製作したあずまや「市中の山居(しちゅうのさんきょ)」が9月1日、徳島県吉野川市山川町のアメニティセンターで公開された。


 あずまやは高さ約3メートル、幅約8メートル奥行き約3メートル。斜め柱を含む18本の柱で六角形の屋根を支える。「町中に居ながらにして山中の風情を楽しむ」をコンセプトに、市民の語らいの場となる「縁側」を表現した。徳島県産スギの間伐材を利用し、金具に頼らない木組みを多用した伝統の「軸組工法」で建てた。
 市橋さんらと吉野川市との縁は、同市の井原木材工業(井原信幸代表)が間伐材を有効利用できないかと、伝統工法の専門家である同学部の深谷基弘教授(建築デザイン)に依頼したのがきっかけ。深谷教授らの取り組みは、林野庁の「山村再生プロジェクト」にも指定された。
 「市中の山居」は間伐材を利用する実習の設計課題として出された。市橋さんのデザインが採用され、同学科4年の中川照博さん、野々瀬響さん、鄭知恵さんが中心となり製作した。ベニヤ板に原寸大の設計図を書き、3度にわたってスケールの異なる模型を製作するなど、1年半かけて完成した。作品を見た同市の林業活性化センターが現地での設置を提案、実現した。
 製作に「棟梁(とうりょう)」として携わった市橋さんは「全力で取り組むことで、周りも全力で協力してくれた。人と人とのつながりの大切さを実感した。地元の林業関係者に感謝したい」と話している。
木家.jpg
公開されたあずまや「市中の山居」