遠藤名誉教授が死去 体操一筋“美しさ”を追求

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2009.4.22 23:19

 本学名誉教授で「体操ニッポン」の黄金時代を築いた遠藤幸雄氏が3月25日、食道がんのため東京都千代田区の医学部付属駿河台病院で死去した。72歳だった。


 秋田県に生まれ、小学4年生で母親と死別。その後6年間を福祉施設で過ごした。体操を始めたのは中学2年。秋田工高進学後、3年生のときに出場した高校総合体育大会で個人2位に輝いた。東京教育大(現筑波大)卒業後は本学文理学部助手となり、1960年のローマ五輪では日本初の団体総合優勝に貢献。64年東京、68年メキシコでそれぞれ金メダルを獲得した。得意の鉄棒で編み出した独特の旋回技は「エンドー」と名付けられた。
 東京五輪の団体優勝メンバーで文理学部の早田卓次教授(68歳、体操方法論)は「体操で一番大切な“美しさ”を表現できる人だった。根っからのまじめな性格で、体操一筋」と故人をしのぶ。練習着は毎日手入れをし、きちんと畳んだ。そんな性格が演技にも出ていたという。練習以外では「食事によく連れて行ってもらった。兄貴のような存在だった」。一方、教員としての遠藤氏は「運動部の学生でも授業に来ないと電話をするほど厳しかった。学業をおろそかにさせなかった」。
 現在の体操部古賀裕将主将(文理4=鹿児島・れいめい高)は「体操部で一番先に成績を収めた人。今、本学の成績は低迷しているが、遠藤先生のためにもインカレや全日本で成績を残していきたい」と話した。