写真ニュース  2019年11月20日 20:43

■水泳日本学生 男子12年ぶり総合V  水の覇者 復活

 競泳の日本学生選手権(インカレ)が9月6日から8日まで東京都江東区の辰巳国際水泳場で行われ、本学男子が12年ぶり37度目の総合優勝を果たした。女子は総合5位で、男女とも次回大会のシード権を確保。1、2年生が躍動した令和最初のインカレで本学は「水の覇者」復活の確かな手応えをつかんだ。(文?南哲哉 写真?趙無為)
 

 個人では男子100㍍バタフライの石川慎之助(スポーツ科1?愛知・中京大中京高)が学生新記録で初優勝。400㍍自由形の吉田啓祐(同1?付属豊山高)、100㍍自由形の関海哉(同2?同高)も初優勝を果たし、1500㍍の吉田惇哉(同3?同高)は連覇を達成した。リレーでも400㍍メドレーリレー、800㍍フリーリレーを制し、16種目中6種目で頂点に立った。
 女子個人は小堀倭加(同1?神奈川・湘南工大付高)が400㍍自由形、800㍍自由形で2冠を達成。男女ともに次回大会でのシード権を確保した。
 男子100㍍バタフライの石川は決勝を、日本歴代2位で7月の世界水泳銅メダルに相当する51秒11の好記録で制し、東京五輪出場への期待が一挙に高まった。
 男子400㍍自由形の吉田啓はケガを押しての出場となったが、決勝のラスト100㍍では3位から怒涛(どとう)の追い上げを見せて先行する2人を抜き去った。吉田啓は200㍍自由形でも2位に入った。
 100㍍自由形の関は予選をトップタイムで通過。決勝の最後は2位泳者に0秒01差まで迫られながらも逃げ切り、見事初優勝を飾った。
 1500㍍自由形の吉田惇も予選を1位通過。決勝では終始トップを譲らず、貫禄の連覇となった。
 「大会新を狙う」とレースに臨んだ女子400㍍自由形の小堀は、予選を1位で切り抜けると、決勝は宣言どおり大会新記録で優勝した。800㍍自由形の予選は5位通過だったが、決勝の100㍍以降は2位以下を寄せ付けない圧勝を演じた。
 長谷川涼香(同2?東京・淑徳巣鴨高)は200㍍バタフライで2位、100㍍バタフライで3位。持田早智(法2?千葉商大付高)は200㍍バタフライで3位に入賞した。200㍍×4フリーリレーは2位だった。
 

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12年ぶりの総合優勝を喜ぶ男子水泳部員と上野監督(左から2人目)と関係者

期待のルーキー躍動
総合優勝から遠ざかること11年。久々に「水の覇者日大」を思い起こさせる会心の大会となった。
 復活の立役者となったのは、この春入学したルーキーたちだ。高校在学中から将来を嘱望されてきた新鋭スイマーたちが存分に力を発揮した。
 男子で最も注目を集めたのは100㍍バタフライで頂点に立った石川だ。昨年の高校総体で100㍍と200㍍バタフライの2冠を達成した実力者が、決勝で今夏の世界選手権銅メダル相当の記録をマークし、五輪のメダル候補に名乗りを上げた。
 豊山高時代に萩野公介を下すなど大ブレークした吉田啓も左足親指骨折を押して強行出場、本命の400㍍自由形を勝ち切った。ほかにも、石崎慶祐(スポーツ科1?新潟・長岡大手高)が100㍍、200㍍自由形の2種目で決勝に進むなど、本学勢は男子個人13種目中8種目で1年生が決勝の舞台に立った。
 優勝から遠ざかっていた過去11年、本学は小堀勇気(25歳、2016年法卒?ミズノ)ら少数のトップ選手がチームをけん引する形が続いた。しかしここ数年は、強豪の付属校からの入学者が増え、上位で戦える選手の層が厚みを増した。今大会では、個人種目の倍の得点が与えられる団体種目でその効果が如実に表れた。男子は400㍍メドレーリレー、800㍍リレーを制したことで、5連覇を狙う2位明大の勢いを止めた。
 男子の総合優勝で陰に隠れた形だが、シード権を確保した女子の総合5位も立派な成績だ。個人種目ではルーキー小堀が400㍍、800㍍自由形で目標としていた2冠を達成。ここでも1年生が健闘した。来年は男女のアベック優勝が目標となる。
 選手層の厚みが増した点について上野広治監督は「教育や環境、選手へのサポートといった面で専門性の高いスポーツ科学部が誕生し認知されてきた。優れた高校生アスリートに進路として本学が考えてもらえるようになった」と話す。
 当然、「本学から1人でも多くの選手を東京五輪に送り込みたい」(同監督)と期待も高まる。黄金期を迎える本学が、令和の新時代に新たな覇者の歴史を刻んでくれるはずだ。(埴原彰悟)
 
 

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男子100㍍バタフライを制した石川

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800㍍フリーリレーを制し、喜ぶリレーメンバー(左から)石崎、神近洋佑、関、吉田啓(プール内)

小堀、有言実行の2冠
フリー中長距離 新ヒロイン誕生
○…「調子が良かったので、絶対に狙っていた。本当に嬉しいです」。(・・・続きは本紙9月号へ)

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女子800㍍自由形決勝で力泳する小堀
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