学術ニュース  2019年05月11日 15:26

■厳選26点の貴重な文献 学部の歩みをたどる資料も 文理で企画展示開催 

 文理学部の歴史を振り返る「はじめての文理学部&資料館2019」が4月1日から24日まで、同学部資料館で開催されている。初公開を含む資料26点が展示され、多くの学部生や近隣住民が来館した。

 2006年の開館以来、資料館は現在約2万5千点を超える資料を収蔵している。これらの資料を通じて「より多くの人に学部の歴史と収蔵資料の面白さを知ってほしい」として開催した。
 展示は3テーマに分かれる。「Ⅰ 日本大学・文理学部の歴史」は、学部の前身である高等師範部時代の学則を定めた「私立日本大学 法律科 政治科 高等専攻科 学則抄」(1912年)から始まる。
 「日本大学文理学部案内」(1959年~)からは、当時の最先端機器である電子顕微鏡や脳波記録装置などが備えられていたことが分かる。70年代の「文理学部関係写真アルバム」(長倉実氏寄贈)は、当時のキャンパスの様子や学生生活を垣間見ることができる。
 戦前期に国語教育に貢献した国文学者、武笠三(むかささん)(1871~1929)の蔵書を紹介する「Ⅱ 武笠文庫:武笠三旧蔵資料」では、江戸時代初期に庶民の人気を博した「奈良絵本」などを展示。
 「大石兵六夢物語」(寛政6年写本)は、主人公が人間を化かす悪い狐を退治するという冒険物語。化けた狐に散々な目にあわされる主人公の様子が文章と挿絵で滑稽に描かれており、来館者の注目を集めた。
 「Ⅲ 上田文庫:上田萬年旧蔵資料」では、近代日本の国語教育に貢献し、本学でも教壇に立った上田萬年(かずとし)(1867~1937)の蔵書が紹介された。
 国内初の「英文熟語集」(慶応4年刊)や万葉集の校本「萬葉和歌集 校異」(文化2年刊)なども初めて展示された。いずれも貴重書で、同学部における長年の収集活動の水準を示すものだ。
 同館学芸員の溝井慧史さんは「今後も学部の特色を生かした展示を行う。気軽に来館してほしい」と話している。
 

はじめての文理学部.JPG

万葉集の校本「萬葉和歌集 校異」も初展示

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