学術ニュース  2019年03月20日 13:55

■生物資源科 北海道に白いヒグマ 学部研究グループが撮影

 生物資源科学部の研究グループ(代表・井上公基教授=森林利用学)が、北海道南西部の八雲町にある同学部演習林で白毛のヒグマの撮影に成功した。設置していた熱感知カメラが2016年9月から18年7月にかけて計6回、白いヒグマの姿を捉えた。

 野生の白いヒグマは、北方領土の国後島と択捉島で確認されているが、北海道本島で繰り返し撮影されるのは極めて珍しいという。
 研究グループは16年から3年間にわたり、広さ2406ヘクタールの演習林の森林資源や生態系に関する調査を行った。生息する動物を調べるために定点カメラを数十台設置したところ、特定のエリアで背中などを除くほぼ全身が白いヒグマが写っていた。ヒグマの専門家は毛色や模様から、撮影されたのは同一の個体で4歳ぐらいの雌とみている。
 過去に北方領土で確認された白いヒグマには上半身が白く、下半身が灰色という特徴がある。白い体は川でマスやサケを捕る際に魚に見つかりにくいという説もあるが、北方領土での自由な調査はできないため、詳細は解明できていない。
 今回確認されたヒグマは下半身も白いのが特徴。目は黒いことなどから、突然変異で色素が欠如する遺伝子疾患とは異なるとみられ、井上教授は「今後どのような子孫を残すか注目している」と話した。
 学部グループは追跡調査を進めたい考えで、井上教授は「今後も学部の幅広い分野の研究者が協力し、ヒグマに圧力のかからない方法で生態解明を望んでいる」とした。


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学部研究グループが撮影した白毛のヒグマ

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