学術ニュース  2018年05月09日 20:03

■工 柳沼さんの作品最優秀賞 伊豆諸島の港舞台に塩田と観光の複合施設を提案

 大学院理工学研究科に在籍する柳沼明日香さん(建築学専攻博士前期課程)の作品がこのほど、JIA東北学生卒業設計コンクールで最優秀賞を受賞した。柳沼さんは3月まで工学部建築学科に在籍し、受賞作はその卒業設計として応募した。同コンクールは、建築を学ぶ東北6県の学生の卒業設計作品を評価する場として昨年設けられた。

 柳沼さんの作品「モヤイの航海―塩から始まる島の未来」は、東京都の伊豆大島と新島の3港を舞台に各島の伝統産業である塩田と温泉、ゲストハウスなどの観光施設を組み合わせた複合施設を提案した。
 塩田には砂に海水をまき天日によって蒸発させる揚浜式塩田と、丸太で組んだ枠に竹の枝を掛けた枝条架の上から海水を流して蒸発させる流下式塩田などがある。
 伊豆大島の元町港では既存の堤防に揚浜式塩田を設け、食堂や温泉、地元の特産品を扱う市場など八つの観光施設を隣接させ、観光客と塩田の距離を近くした。
 かつて漁業の拠点として栄えたが近年は空き家が増えているという同島の波浮港では、空き地に流下式塩田を設置し、土地を有効活用するアイデアを盛り込んだ。海水が流れる流下式塩田は日除けとなるほか涼風を生む効果もあり、良好な住環境を作り出す。
 新島の新島港には流化式塩田と宿泊施設の二つの用途を季節によって使い分ける建物を配した。枝条架を屋根として利用し、地元の新島ガラスをはめ込んだ壁パネルによって部屋を作り、観光客が多い夏はその部屋を宿泊施設として提供する。オフシーズンには本来の塩田として活用。季節を問わず有効利用できるよう工夫した。
 柳沼さんは「受賞は大変光栄です。6月の全国大会では東北の代表として良いプレゼンテーションをしたい」と話した。

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             作品を前にプレゼンテーションする柳沼さん

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