学術ニュース  2018年03月20日 21:27

■柔道グランドスラム 90㌔級向が初優勝 全て一本勝ち世界に名乗り

 柔道のグランドスラム・パリ大会が2月10、11日にフランスのパリで開かれ、男子90㌔級の向翔一郎(法4=富山・高岡第一高)が初優勝を果たした。

 リオ五輪の同級金メダリスト、ベイカー茉秋(日本中央競馬会)らと比べ国際大会の実績が乏しいとされていた男が、夏の世界選手権代表候補に大きく名乗りを上げた。
 向は初戦から順当に勝ち進み、決勝はこれまで何度も苦杯を喫したジョージア代表のグビニアシビリと対戦した。開始15秒で素早く相手の懐に潜り込み、鮮やかな背負い投げを決めて一本勝ち。6試合のうち、棄権勝ちの1試合を除き全て一本勝ちで制した。
 最高のアピール
 ○…審判が「一本」と右手を挙げると、向は満面の笑みでガッツポーズをした。「まだ実感が湧かない」。表彰式を終えても念願の国際大会優勝に喜びを隠し切れなかった。
 2016年から国内の主要大会で優勝するようになったが、国際大会の最高成績は3位止まり。昨夏の世界選手権男子90㌔級は、ベイカーがけがで出場できなかったにもかかわらず選手派遣が見送られた。国際大会で優勝する力を示さない限り、世界選手権の出場さえかなわない現実を突き付けられた。以来、筋力強化のトレーニングに励み、出稽古で技を磨いた。
 昨年12月のグランドスラム東京大会では、初戦で世界ランキング1位の選手を破りながら、その後ブラジル代表の選手に不覚を取り3位。「同じ過ちはしない」と肝に銘じ、東京大会からパリ大会までの約2カ月間、実戦を想定した練習を繰り返した。
 「絶対に優勝する」と臨んだ今大会は、決勝で「これまで勝ったことも投げたこともなかった」相手に開始15秒で背負い投げを決めた。東京大会の悔しさを晴らし、試合内容でも世界選手権代表候補へ最高のアピールができた。
 「勝ち続けることが大事。これからが本当の勝負」。気を引き締めて、最終代表選考を兼ねる4月の全日本選抜体重別選手権連覇を目指す。

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