学術ニュース  2017年11月24日 19:47

■芸術 漱石の作品にも影響か 18世紀の英小説を共同翻訳

 18世紀の英国の作家フランシス・コヴェントリーの小説「チビ犬ポンペイ冒険譚」がこのほど、芸術学部の山本雅男教授らによって翻訳され、今月、彩流社(税抜き2400円)から発売された。

 文学作品としては珍しく動物を主人公にした物語で、20世紀初頭に英国に留学した夏目漱石の小説「吾輩は猫である」にも、後に影響を与えたとされている。
 今回の翻訳は、漱石生誕150年の節目の事業として企画された。山本教授(イギリス文化論)のほか、同学部の植月恵一郎教授(英文学)、久保陽子准教授(英文学)の3人が担当の章を決めて翻訳に当たった。最終的に山本教授が文体を統一するなど総合的な調整を行った。
 18世紀の英文は、発言を引用符で示す慣用がないなど、全体的に読みにくいが、翻訳に当たっては、読みやすくするために表現上のさまざまな工夫を凝らした。
 作品は18世紀のロンドンを主な舞台に、主人公の小犬ポンペイが上流婦人や乞食などさまざまな飼い主の間を転々とする間に経験したり、目撃したエピソードが面白おかしく描かれている。
 山本教授は「どうすれば日本人の読者が読みやすいかを気にしながら翻訳した。大勢の人に読んでもらいたい」と話している。

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      翻訳した本を持つ山本教授

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