学術ニュース  2016年04月25日 20:45

■氷況観測機、初運用に成功 工・中村准教授開発に参画

 工学部情報工学科の中村和樹准教授(リモートセンシング工学)らが開発に携わってきた氷況観測機器「高性能型EM―BIRD」を航空機に搭載しての初運用が3月3日、結氷したオホーツク海岸のサロマ湖(北海道北見市、佐呂間町、湧別町)などで行われた。

 運用は成功し、氷況観測に新たな道が開けた。
 一連の研究では独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の技術ソリューション事業「氷海開発を支援するための高精度氷況観測技術の開発」の一環で推進されてきた。
 地下資源が豊富にあるとされる北極圏の開発には、流氷などの情報を正確に把握することが不可欠となる。同事業では、そうした氷況情報取得を目的に「高性能型EM―BIRD」の開発を進めてきた。同機をヘリコプターから吊下(ちょうか)して海氷上を飛行することで、氷の厚さや形状、積雪深などを高精度で観測できる。氷上での現場計測は危険と背中合わせだが、上空から安全に観測できる「高性能型EM|BIRD」を使えば、極地での観測も容易になる。将来的には衛星に搭載したい考えだ。
 中村准教授は主に氷上で氷のサンプルを取得し、衛星データや同機の計測データと照合する研究を担当している。受託期限のことし6月までに結果をまとめる。
 中村准教授は「新たな観測技術が確立されたことは大きな一歩。精度を高め、プラント開発以外の分野にも利用できるよう研究を進めたい」と語った。

  氷河.JPG
   ヘリに搭載された「高性能型EM|BIRD」
   で氷結したサロマ湖の氷の厚さを測った

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