学術ニュース  2016年01月29日 19:57

■理工 警察初の総合災害訓練施設 関教授、宮里准教授ら監修 

 理工学部の関文夫教授(土木構造)と宮里直也准教授(構造デザイン)らが監修した、総合災害訓練施設が近畿管区警察学校(大阪府堺市)の敷地に完成、1月12日に開所式が催された。

 警察庁が管轄するこうした施設は国内初という。
 東日本大震災をきっかけに、自然災害への警察の一層の対応力強化が求められたため、警察庁が2012年に計画し、約2憶2000万円掛けて完成させた。
 約4800平方㍍の広大な敷地には「地震災害」「土砂・火山災害」「水害」の三つの災害エリアがあり、高所での救助や水中での不明者捜索など実際の災害現場を想定した12の訓練設備を備えている。同庁は関教授ら専門家に意見を求め、3年半かけて完成させた。
 施設の最大の特徴は、移動が容易な「ユニット」と呼ばれる鉄骨製の可変型訓練設備。倒壊した家屋を想定した救助訓練を行えるほか、隊員のレベルに合わせ難易度を段階的に変えることができる。さらに、水中に沈めるなど、他の設備と組み合わせることでより多様な状況を想定した訓練が行える。
 さらに、土砂の土質による使用機材の違いや建物の構造を学ぶ「学習ゾーン」、海外基準での救助活動を想定した設備も設けられた。
 関教授は「自然災害の現場で考えて行動できる警察官を育てるスタートラインができた。災害時に一人でも多くの救助につながることを期待したい」と話した。
 4月から近畿管区内2府4県の広域緊急援助隊を中心に全国の機動隊員の訓練が行われる。訓練時の徹底した安全管理体制は国内外の専門家から注目されている。
 
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       可変型訓練設備内での訓練風景

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