学術ニュース  2015年10月23日 19:03

■文理 「満洲国」資料展開く 建国祭などの写真を展示

 文理学部資料館で10月5日から企画展「現(あらわ)された『満洲国』―〈満・蒙〉影写の多様性と受容」が開催されている。

 満州国に関する企画展は今回で3回目となり、今回は日本人が撮影した写真などの記録から満州国の建国と発展の実相をたどった。併せて、当時の写真や絵葉書などから満州国の実態を研究してきた加藤直人学部長(東洋史)や松重充浩教授(同)らの研究プロジェクトの成果も公開している。
 展示写真の中には、過去2回の企画展で展示されなかった1932(昭和7)年の建国祭や、41年から42年にかけて行われた国境策定時の写真などが含まれている。
 満州国は31年に日本軍が引き起こした満州事変の結果建国されたかいらい国家。モンゴル人や漢人などのさまざまな民族が住んでいた中国東北部と東部内モンゴルを領域とし「五族協和」「王道楽土」を建国スローガンとしたが、日本の敗戦とともに崩壊した。
 松重教授は「戦後70年という節目の年に、多様な視点から満州国を見つめ直すきっかけとしてほしい」と語った。
 同企画展は11月2日まで開催され、10月24日には3号館3階で武蔵野美術大学などで非常勤講師を務める松本夏樹氏(図像学・映像文化史)と国際日本文化研究センターの劉建輝教授による講演会が開かれる。
 【お断り】「満洲」の表記について 企画展では「満洲」が使われていますが、記事本文では現在一般的な「満州」で統一しました。

 企画展.JPG
        満州国の地図に見入る来場者たち

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