総合ニュース  2015年09月24日 15:59

■修学状況を保護者に開示 生産工と法でポータル利用

 保護者の声に応える形で、学生の出席や成績などの情報を提供する動きが本学にも広がってきた。生産工学部は9月から学生の授業出席状況を保護者が確認できるサービスを開始。法学部も10月から保護者専用のポータルサイトを開設する予定だ。背景には、保護者懇談会などを開催するたびに寄せられる保護者側の要望がある。大学側にも退学、留年を減らしたい狙いがあり、こうした動きはさらに拡大しそうだ。 

 生産工学部は2014年度に、教室内に設置された端末に学生証をかざすことで出席状況を管理する「出席管理システム」を導入した。同学部はことし8月、このシステムと連携したポータルサイトのログインⅠDとパスワードを保護者に配布。保護者は9月から学生の出席状況を確認できるようになった。
 一方、法学部は保護者専用のポータルサイトを10月に開設する予定。サイトは学生の履修登録と単位取得状況を閲覧でき、行事や試験日程などを通知する機能を備えている。不正アクセスなどを防ぐためのセキュリティー対策も施される。
 同サイトの開設は、退学者、留年者を減らす狙いもある。法学部では毎年約2%の退学者が出ており、宇田隆康・教務課長は「卒業に必要な単位数が足りなくなるのが主な原因。退学や留年の危機に陥る前に保護者が学生の成績を把握できれば、早めに対応することもできる」と期待する。
 本学の14学部中11学部で保護者に学生の情報を提供する取り組みとして、保護者懇談会などが行われている。生産工学部では年に2回開催していた父母懇談会を15年度から3回に増やした。4月に行われた懇談会では、成績や出席状況などの相談が766件寄せられたという。
 法学部では、6月に行われた後援会総会で保護者向けの個別相談ブースを設けたところ、約100人の保護者が訪れた。法学部は15年度から保護者懇談会を東京のほか、仙台など地方4会場で実施する。
 文理学部教育学科の佐藤晴雄教授(生涯学習論)は「大学全入時代において、出席管理システムやクラス担任制など、きめ細やかな学生支援体制の導入が拡大している。懇談会などで保護者の意向を取り入れることは大切だが、必要以上のサポートは学生の自己管理能力が育たなくなる恐れもある」と話す。
 

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