学術ニュース  2015年08月17日 17:28

■初の医工連携国際シンポ 8Kの医療応用探る

 日本発の次世代放送技術、8K(スーパーハイビジョン)の医療分野での活用を考える医工連携国際シンポジウム(代表=千葉敏雄・総合科学研究所教授)が7月10日、本学の主催によって日本大学会館で開催された。

 本学は、8Kの医療応用に向けた活動の第一人者である千葉教授を中心に、今年度から8Kを医療分野に取り入れる独自のプロジェクトを進めている。8Kに関して医工連携の国際シンポジウムが開かれるのは初めてで、衛藤晟一首相補佐官や総務省情報流通行政局の渡辺克也官房審議官のほか、英BBC放送研究開発チームのジョン・ゾフツキ主任研究員ら国内外の関係者約300人が出席した。
 「8K映像技術で医療を変える」をテーマにした講演会では、総合科学研究所の山下紘正准教授ら学内外の研究者ら10人が講演した。
 山下准教授は「8K映像技術の医療応用と課題について」と題し、手術顕微鏡や内視鏡手術への8K映像技術の応用について報告。現在主流の2Kカメラの16倍の画素数を持つ8Kカメラを用いた内視鏡手術は手術箇所とその周辺を一度に見ることができる一方、8Kカメラの感度は2Kの40分の1程度しかなく「感度を上げる改良が必要」と指摘した。千葉教授は「医療分野に活用可能で、今後は遠隔手術や医学教育にも応用できるだろう」と述べた。
 人の内視鏡手術に世界で初めて8K技術を応用した杏林大学の森俊幸教授は、実際の手術映像を交えながら「高精細画像と内視鏡手術」と題して講演した。

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         8Kカメラを用いた動物実験の説明をする山下准教授

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