学術ニュース  2015年04月24日 11:27

■理工 打ち上げの成否懸けて実施 宇宙で膜面展開へ

 昨年5月に打ち上げられた理工学部の超小型人工衛星「SPROUT(スプラウト)」の最重要ミッションである、複合膜面構造物の宇宙空間での展開実験が5月ごろに実施されることになった。

 同学部航空宇宙工学科の宮崎康行教授(航空宇宙工学)研究室が、超小型人工衛星SEEDS、SEEDSⅡを経て積み上げてきた技術の高さを示すもので、打ち上げの成否はこのミッションの成功に懸かっている。
 ことし初めにも着手する予定だったが、衛星内部の温度低下や衛星との通信不良などで予定がずれ込んだ。同研究室は本番を前に、打ち上げた衛星とほぼ同じ模型で最終調整を続けている。
 ミッションは、衛星から2本の棒状チューブを突き出し、1辺約1・5㍍のほぼ正三角形の帆のような形に膜を展開するというもの。宇宙空間での太陽光発電などへの応用が期待されている。
 ミッション開始の信号が同学部3号館屋上のアンテナから送信されると、衛星の蓋が開き2本のチューブにガスが注入されて次第に膨らむ。同時に、「ミウラ折り」という特殊な折り方で畳んだ厚さ約12・5マイクロ㍍の極薄の膜が展開する予定だ。
 衛星は、午後10時から翌日の午前1時の間に3回同学部上空に接近する。1回目に信号を送り、3回目には、膜面展開の成否を知らせるモールス信号がスプラウトから送られてくることになっている。

    スプラウト.jpg
複合膜面構造物の展開実験に向け、模型を用いた最終調整が続いている

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