学術ニュース  2015年03月31日 13:00

■理工 彗星の〝尾〟捉えた 阿部准教授と名大が共同研究

 理工学部の阿部新助・准教授(惑星科学・天文学)がこのほど、名古屋大太陽地球環境研究所との共同研究で、地上から彗星(すいせい)のプラズマの尾を診断する新手法の実証に成功、論文が米国天文学会の論文雑誌「Icarus」オンライン版に掲載された。

 阿部准教授は名古屋大大学院在籍中から、宇宙のかなたにある非常に強力で安定した電波を放射する天体(電波源)を利用して、彗星のプラズマ尾中の密度の揺らぎを観測する方法を研究してきた。電波源からの電波は、太陽風と呼ばれる太陽系内のプラズマの中を通過する際に電波強度が変動する「IPS」と呼ばれる現象を引き起こすが、彗星のプラズマ尾でもこの現象が起きていることを明らかにした。
 阿部准教授らは、2013年11月にアイソン彗星が太陽に接近した際、約1カ月間複数の電波源を観測。このうち同月13から17日の観測データを解析したところ、彗星の尾が電波源を横切った際にIPSが増加。彗星プラズマ尾中の物理的な状態の観測に成功した。

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       アイソン彗星の尾(Waldemar Skorupa提供)

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