連載・コーナー  2015年02月03日 10:25

■時間(トキ)の人 佐藤輝勝さん

 付属藤沢高のサッカー部監督として同校を初の全国ベスト4へと導いた。結果よりもサッカーを通じた人間的な成長を重視し、礼儀、思いやりを第一とする指導法で見事歴史を塗り替えた。

 サッカーが盛んな静岡県に生まれ、物心がついたときには既にサッカーボールで遊んでいた。
 日体大3年生の時には選手として活動する傍ら、部内に「指導部」を創設。地域でサッカーを教えたり、コーチの補佐を務めながら指導者としての一歩を踏み出した。
 卒業後は母校の付属三島高に赴任。恩師である南谷光一監督の下で3年間経験を積んだ後、藤沢に異動した。指導スタイルは恩師の影響が大きい。「常に選手を見ること、個人の良さを理解すること、選手を信じること」が信条だ。普段は選手たちをあまり褒めない。「まだ頑張れる選手に甘く接していては、成長が止まってしまう」と話す。
 ことしのチームは今までで一番個性が強い選手が多かった。チームとしてまとまりに欠け、厳しい言葉に反抗的な態度をとる選手もいた。しかし「ダメなものはダメ」と諭し、常に全力で選手と向き合ってきた。その指導が実を結び、予選では4連覇を目指す桐光学園高やインターハイ出場の向上高を破り、激戦区神奈川で7年ぶりの頂点に立った。
 本選では体調不良やケガによる離脱者が続出した。ベストメンバーで試合に臨むことが出来なかったが「誰が出てもやることをやれば勝てる。不安は全くなかった」と振り返る。控え選手を迷わずピッチへ送り出し、快進撃を続けた。普段から選手をよく見ているからこそ状況に応じてベストの選手を最適なポジションに起用できる。今後も「サッカーだけを教えるのではなく、高校生の教育者として指導していきたい」と話した。
 (河)

●.jpg
佐藤 輝勝さん

1978年12月26日静岡県生まれ。
付属三島高、日本体育大学卒。36歳。
趣味は子どもと遊ぶこと。

トラックバック・著作権・リンクについて
トラックバックURL

この記事のトラックバックURL:

このサイト内における全ての文章・画像・図表等の著作権は日本大学新聞社に帰属します
Copyright (C) NIHON UNIV. PRESS All Rights Reserved.