学術ニュース  2014年10月23日 17:30

■工 地中熱をエネルギー供給に NEDOに研究採択

 比較的浅い地中の熱をエネルギー供給に利用しようという、工学部の柿崎隆夫教授(システムダイナミクス)らの「浅部地中熱利用システム」の研究がこの夏、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「再生可能エネルギー熱利用技術開発」の委託事業に採択された。

 委託期間はことし7月24日から2017年3月20日までの3年間。
 柿崎教授らが取り組んでいるのは、地表から5~20㍍の地中熱を冷媒などで取り出し、ヒートポンプで温度を調整して冷暖房などに活用する技術。従来の地中熱利用は採熱のため100㍍ほど掘っていたが、柿崎教授らの方式ではその4分の1ほどしか掘らないためコスト低減が可能だ。
 今回採択された研究は、2011年の東日本大震災後、被災地復興を念頭に置いて柿崎教授らが手掛けた「災害に強いエネルギー自立の自然共生システム」に関する研究が基盤となった。
 既に事業化の可能性は見えてきたが、一般住宅で使えるようにするには、新築住宅だけでなく既設住宅向けにも導入可能な採熱システムの開発や低価格のヒートポンプ、配管システムの開発が不可欠だ。さらに、システム全体の信頼を高めるためには、大規模な実験が欠かせないという。
 柿崎教授は「低価格の浅部地中熱利用システムを一日も早く開発し、人々に使ってもらいたいと話した。

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