学術ニュース  2014年09月30日 13:12

■芸術 新型紙パック店頭に並ぶ 肥田教授らが共同開発 四国・中国地方中心に販売

 紙パック最大手の日本製紙(本社・東京)と芸術学部の肥田不二夫教授(インダストリアルデザイン)らが2012年に共同開発した新形状の紙パックがこのほど、四国乳業(本社・愛媛県東温市)の牛乳容器に採用され、四国・中国地方を中心に販売が始まった。

新形状パックが店頭に並ぶのは、国内では初。現在普及している紙パックは「屋根型」と呼ばれ、1915年に米国のメーカーが開発したものだ。日本では64年の東京五輪以降に普及し、50年以上も形が変わっていなかった。
 肥田教授らが開発した新型パックは従来の屋根型の一部を改良した「新屋根型」。注ぎ口の反対側にある接着部を大きくして注ぎ口を分かりやすくし、接着部をつかみやすくした。また、注ぎ口の下部に湾曲した折り目を入れ、急須にあるような〝たまり〟をつくり液体が一度に出ないよう流れを緩やかにした。
 2007年に日本製紙の依頼で肥田教授が学生10人とともに約1年をかけてデザイン。これを基に日本製紙で改良を重ね製品化のめどを立て、12年には共同で特許を申請した。紙パック飲料はこれまで他の商品との差別化が絵柄などによってしかできなかったが、新型パックは屋根型パックの使いやすさを継承しながら、独特の形状で目を引きそうだ。
 肥田教授の話 学生達のアイデアが、6年の歳月を経て商品化されてうれしい。また、日本製紙の粘り強い開発力に感謝している。

牛乳○.jpg
          〝たまりのおかげで液体の流れが緩やかに″ 

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