学術ニュース  2014年07月22日 16:34

■文理 「方言指導」の魅力を語る 河原田ヤスケさん講演

 日本大学国文学会は7月3日、文理学部図書館3階のオーバルホールで「方言ドラマができるまで―『方言指導』という仕事」と題して講演会を開催した。

 講師として会津若松弁の専門家で役者でもある河原田ヤスケさん(64)が登壇。約80人の聴衆を前に、NHKで昨年放映された大河ドラマ「八重の桜」での方言指導の経験などを交えながら、あまり知られることのない職業の魅力を縦横に語った。
 方言指導には、テレビドラマや舞台、映画の出演俳優に直接話し方を教えるだけでなく、標準語で書かれた台本のせりふを方言に変える作業も含まれる。いずれにしても、実際の方言に忠実すぎるとせりふが伝わりにくくなる。方言を生かしつつ誰でも意味が理解できるように仕上げることが必要だという。
 「八重の桜」で河原田さんは標準語のせりふを会津弁に書き換える仕事を担当した。この時、河原田さんのほかに書き換えたせりふをレコーダーに吹き込む人と、演技のリハーサルに立ち会って役者を直接指導する人との2人の方言指導者がいた。民放局では方言に対する意識が低く、ドラマなどでいい加減な方言が使われることが多い。テレビドラマで2人以上の方言指導者を起用するというのは珍しく、方言使用に対するNHKの姿勢を示すものだと河原田さんは話した。
 講演の後半で河原田さんは、昔話の「鬼の婿入り」などを会津弁で語った。

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   後半で河原田さんは、実際に会津弁を披露した

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