学術ニュース  2014年07月22日 16:33

■生産工 神田教授ら機械学会賞 免震建物の設計を容易に

 生産工学部の神田亮教授(建築工学)らが共同で執筆した論文「空気流体振動現象を対象としたリアルタイムハイブリッド式実験法とその応用」がこのほど、日本機械学会論文賞に選ばれた。

 空気の複雑な流れが免震構造の建物などに与える影響をより早く、詳細に計算できる画期的な手法で、従来は3カ月掛かった作業を3日で終えることができるという。
 免震構造の建物は、建物と基礎の間に免震装置を入れて地盤と切り離すことで建物に伝わる地震の揺れを少なくする。ただ、建物が高くなれば複雑な風の影響を受けやすくなり、不安定な振動が発生する。これが高層免震構造物の設計を難しくしていた。
 高層建築への風の影響を調べるには、建物の質量や剛性などのデータをコンピューターに入力してシミュレートする方法と風洞で模型に風を当てて数値を計測する方法があるが、従来はこの二つの方法を別々に行うしかなかった。神田教授らの手法は、両者をオンラインで結ぶことによって従来は決して得られなかった、建物の設計などに役立つ情報の速やかな獲得に道を開いた。
 神田教授は「生産工学部の助手だった約20年前に始めた研究がようやく評価された。学会に感謝したい」と話した。

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