総合ニュース  2014年06月24日 20:01

■日大衛星SPROUT 関係者見守る中 軌道投入に成功

 理工学部航空宇宙工学科の宮崎康行教授(航空宇宙工学)研究室が開発した超小型人工衛星「SPROUT(スプラウト)」が5月24日午後0時過ぎ、宇宙航空研究開発機構(JAXA)のH―ⅡAロケットで打ち上げられた。

 午後1時48分ごろには同学部船橋校舎で宮崎教授らがスプラウトが発したモールス信号を直接受信し、成功を確認した。
 日大初の人工衛星SEEDSⅡが宇宙空間に打ち上げられてから6年。SEEDSⅡに続くスプラウトの打ち上げ成功により、本学の宇宙工学の研究レベルは新たな高みに到達した。
 当日は宮崎研究室の関係者が船橋校舎でスプラウトの衛星軌道投入を確認するモールス信号の受信に備えたほか、約200人の学生、教職員らがスクリーンを通じて打ち上げを見守った。
 同研究室によると、スプラウトは宇宙空間への放出から210秒後には4本のアンテナを伸ばし通信を開始。その後、側面に張ったソーラーパネルで発電した電気がバッテリーに充電されたことも確認された。
 太陽の向きを感知する太陽センサーやカメラなどを調整した後、6月下旬には姿勢制御作業に移る。宇宙空間に放出された衛星は不安定な姿勢で回転しているため、カメラレンズがいつも地球を向くように姿勢を安定させる必要があるからだ。
 搭載センサーの作動状況などが確認できれば、年内にもアマチュア無線通信愛好家に便宜を供与するほか、早ければ2015年初めに今回の主ミッションである複合膜面構造物の展開実験に着手する。スプラウトの最重要ミッションであり、この実証実験の成否が最終的な評価につながる。
 任務が終われば、スプラウトは開いた膜面をブレーキのように使って減速し、次第に高度を下げて大気圏突入とともに燃え尽きる予定だ。宇宙空間に衛星が残り宇宙ごみ(デブリ)と化すことを防ぐ措置で、成功すれば今後の宇宙開発に大きく貢献することになる。

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  白煙を上げて宇宙へ出発したH―ⅡA(写真=進藤達也)

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