学術ニュース  2014年04月28日 17:13

■生誕地萩で特別展 学祖から見える近代日本

 本学の学祖、山田顕義の生誕170周年を記念する特別展「山田顕義と近代日本」が今月19日から6月22日までの約2カ月にわたって、山田の生誕地である山口県萩市の萩博物館主催で開催される。

 特別展には、学祖の資料収集と調査研究を行ってきた本学広報部大学史編纂課が全面的に協力する。同課によると、山田をテーマにした特別展が博物館で行われるのは初めて。
 特別展で公開される実物資料90件のうち本学は52件を出展する。写真パネルを含め計107件の資料が展示される。さらに、本学の創立100周年記念事業として、山田の墓所改装時に行われた学術調査の成果も公開。さまざまな憶測も出されていた山田の死因について、頭部損傷であることが解明された経緯や、遺骨をもとに復元した復顔像などが初めて故郷で展示される。萩博物館の担当学芸員の道迫真吾さんは「山田の歯や義歯などが生まれ故郷で展示されることは大変意義深い。大学史編纂課の方々が長年集めてきた資料を無償で提供してくださったおかげで、このような機会を設けることができた」と述べた。
 特別展では軍事、政治、教育と多方面にわたり活躍した山田の事績を掘り起こすことで、幕末、明治期の歴史を多面的に知ることができる。通常の企画展は1人の学芸員が担当することが多いが、今回は四つのブロックを1人ずつで担当。道迫さんを含め5人が展示に関わった。
 特別展の見どころについて道迫さんは「単に山田の一代記ではない。歴史展示はストーリーが大事。一般の方に山田の多面性を分かりやすく伝えるために展示物の並べ方を工夫し、見出しや解説を入念に作成した」と語った。
 特別展の初日に萩博物館を訪れた市内の年配の女性は、山田の青年期に多大な影響を与えた吉田松陰について研究していると前置きし「今までは松陰から見た山田しか知らなかったが、展示を通覧して初めて知ることが多かった。とても勉強になった」と述べた。
 また、特別展にあわせて博物館と大学史編纂課は半年以上かけて図録(編集・発行萩博物館、定価1000円)を作成。図録には資料写真や図版がたっぷり収録されており、道迫さんは「図録と展示は連動している。ぜひ一緒に楽しんでほしい」と述べた。
 特別展の期間中にはギャラリートークやフォーラムなどの関連イベントも開催される。

◎DSC_0273.JPG

             開催前日、招待者に説明する道迫学芸員(右)

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